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北海道の話~キタキツネのこと、矢口高雄「ふるさと」より

狐🦊。

北海道の山あいの田舎町にはキツネが良く出没します。窓を開ければ10メートルくらい向こうの茂みにたたずんでいたり、川原を歩いていたり。

とても身近な存在です。

しかし。

北海道ではエキノコックスという病気注意報が広がっており、宿主のキツネは地元では、忌むべき存在でした。

キタキツネは見た目はかわいいし、実は飼い犬がたまにするように、お腹を見せて撫で撫でをねだることすらあるんです。

でも危険。

幼少期の頃から、
川の水は飲んではいけない、山に流れている清流も飲んではいけない、井戸水も飲んではいけない、山の入り口にある蛇口で水を飲んではいけない、キツネに触ってはいけない、

と、まるで、ウルシの葉を触ってはいけない、山菜取りに行くなら鈴を持たねばならない、凶方位を侵してはならない、救急車がきたら親指を隠さねばならないと、北枕で寝てはいけないと言った田舎あるある「モーゼの戒め、してはならない十戒」の一つのように囁かれていました。

ではエキノコックスの何が怖いのか。端的に示した漫画があります。

それは矢口高雄さんの漫画「ふるさと」。

以下サイトから引用

エキノコックスと聞くと矢口高雄版『北の国から』、『ふるさと』を思い浮かべる方も多いと思います。妻との離婚を機に2人の幼い子供を連れ生まれ故郷の秋田に戻った杉村良平。その杉村家が都会と田舎の環境の違いの中で生活していくお話なのですが、そのエピソードのひとつとして杉村良平の別れた妻がちょっとしたことからエキノコックス症を患ってしまうのです。

子供に教訓を授けるならば漫画は有効です。

この漫画で、エキノコックスを発症した際の描写の恐ろしさと言ったら。。

そして、北海道に引っ越して、いつのころからか。

キタキツネはその辺りを歩いているにも関わらず、遠巻きに見るだけの存在となりました。

まあ、彼らも人間の生活範囲には入ってこないので、人と動物の境界線はきちんと成り立っているのですけどね。

とはいえ、北海道を旅する皆様は、この点、ご注意を。

 

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