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気ままに踊ろう 〜 フィル・コリンズ「Dance Into the Light」


ピンクフロイドというグループの中期ベストアルバムのタイトルは、その名も「A Collection of Great Dance Songs」。ダンスソング。

当然、ピンクフロイドの楽曲で踊れる訳もなく、ジャケットは大地に固定された舞踏家のイメージで、このイメージもそういったことを示唆しています。

でもなぜか、邦題は「時空の舞踏」。
この辺りの意味合いの差異が、奥ゆかしさを醸し出している気もします。

フィル・コリンズが在籍していたジェネシスというバンドも、ピンクフロイドと同じジャンル、プログレッシブ・ロックに属します。

ですので当然、踊るにはふさわしくない楽曲が並んでいたわけですが。

その分家のフィル・コリンズが、ソロ作で踊っているシーンを見るのも、何かしらの奥ゆかしさを醸し出している気がします。

Dance into the Light

このLightは月明かりのことでしょう。

月明かりの下で踊りあかそう

1996年発売のこのアルバムでは、ジャケットで飛び跳ねるように踊っています。

96年。U2はテクノの世界に舞い戻り、米国ではグランジ終焉後のヘヴィロックが流行りだしていました。ポップな曲は消え、R&Bムードが流行りだしてもいました。

そんな時代に、自分は自分といわんばかりに、飛び跳ねる様は、何かしらの奥ゆかしさを醸し出している気がします。


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