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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で…
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2021年2月の記事一覧

研究ってすごい。

私はもうすぐ大学4年生になる。 恥ずかしながら、研究とは何かっていうことをちゃんと理解したのはつい最近のこと。ちょうど1年前、研究室配属があって、1,2年の時よりも研究を身近に感じるようになって、1年かかってようやく分かってきた。 研究ってすごい。 先人たちが積み上げてきた膨大な知の蓄積。 現在の研究者たちは、それらの上にさらに知を積み重ねたり、時には塗り替えたりする。 とてつもなく緻密で、繊細で、厳格な手続きのもとで。 私は心理学の分野しか知らんので、他分野の実

理系に1ミリも興味ない僕が卒論をなんとか書き終えて学んだこと

この前、卒論発表が終わり、ようやく僕の理系生活が幕を下ろした。結論から言えば僕は理系に1ミリも向いてなかった。4月から社会人になるけど、大学で勉強した知識は一切使わない仕事に就く。というか、理系に絶望してたから使わないことがとても嬉しい。長年の呪縛から解放された気分だ。ただせっかく卒論まで書いたので、僕が理系の学生として学んだこと・感じたことを書いていこうと思う。 「理系は潰しがきく」ってなに?ちなみに理系の勉強で学んだことはこの先一切出てこない。一応、卒論では人工知能につ

無事修論完遂、もうメンヘラにならないための人生戦略

なななんと!修論が合格した!!! 超ハッピー。 私のnoteをちょくちょく覗いている人は知っているかもしれないが、私は修論直前にメンヘラになっていた。 結局無事に修論に合格した(正確には修正版を提出するタスクが残っているが消化試合みたいなものだ)のだが、これから社会人として過ごすときに、似たような状況に陥って再び精神を病む可能性もある。 そこで、再びメンヘラにならないための人生戦略を考えようと思う。 修論直前に精神状態が不安定になったのは 逃げ癖で修論の進捗が乏し

#院生の生態 MP-1 【私と修論】

初めまして!M2のMPです。 MPは「大学院生に見えない女」「ほんまに君、阪大生なん?」選手権にて二冠を達成した女です。 (言いすぎたかも) 2年前に国試を受け、学部からストレートで大学院へ進学しました。国試前の最終模試は学年最下位。受験時の髪の毛はビビッドめな赤色。たまにすれ違う学校の先生方からは「なんだアイツ」みたいな目で見られる。 そんな私を、山川先生と研究室の皆様が温かく迎え入れてくださいました。 先生と皆様の寛大且つ優しい心と広い視野に深く感謝感謝しておりま

「成果を可視化する」ことで「やりたいこと」と「やるべきこと」のバランスを【卒論を終えて考えたこと①】

こんばんは。大学の全ての活動を終えて解放感に包まれつつ多動な生活は続くから楽しい人生だなぁと思っている、かぐやです。 昨日は卒論発表会でした。大学4年間の集大成を出してきました。いやぁ、お疲れ様、自分。でも率直なところ、非常に不甲斐ない卒論を書いてしまったなぁと思っています。というのも僕はやりたいことを優先し、やるべき課題を後回しにしていたため、十分な熱量を卒論に注ぎ込めなかった。それはどうしようもなく後悔もしようがなく、ただただそういう事実があるということで受容したいと思

#50 卒論を経験して思ったこと

 きのう、卒業論文なるものを提出した。これは最近noteを更新できていなかった理由のすべてである。これでいよいよ、卒業ができるらしい。留学を挟んで、大学には五年在籍したことになる。五年。とても永く、人生においての一つのチャプターになるような、そんな重たい時間だった。  文系のぼくは、翻訳について、主に文化研究や文学における先行研究(その分野ですでになされた研究の論文や書籍)を参照しながら、自分の考察を織り交ぜて書く、ひたすら書くという日々を送った。研究室で見る朝陽はいつも眩

卒論発表

こんばんは、小桜です。 今日は先輩方の卒論発表を見に行きました。 それぞれの研究室で一人ずつ発表していて、見ているこっちまで緊張しました。 質疑応答もあり、論理的思考力と自分の考えを持つことの大切さを学びました。実際やってることが難しくて、私は質問できなかったです... そして、その質疑応答を難なくこなしハキハキと話している先輩方の姿はとてもかっこ良かったです。 私もあと二年後同じ事をするんだと思っても全くイメージがわきませんでした。 でも、今までの集大成であり、努力して研

理系の卒論って、どれくらい大変なの?

僕は、 今年の2月10日に、 卒業論文を提出することが出来ました!!! なので、 留年なしで、 大学を卒業できるのです!(泣) 今回の記事では、 これから卒論を書く人のために、 ”どれくらい卒論は大変か” を紹介していきます! では、内容へ。 1. 脳筋Doの研究内容 僕は、 岡山大学で、 生物を専攻しています。 そして、 研究内容は、 ”ハエの脳と同性愛行動” です!!! ぶっちゃけ、 意味不明ですよねwww 同性愛行動とは、 オスからオスに求愛をす

研究室に初めて来る学生さんへ

大学の研究室では,3月に学部生や大学院生が卒業した直後に,新しく学生さんが研究室に来ることになります。毎年,新しくる学生さんへ伝えることを書いてみます。 私の仕事は,学生さんに対して研究の進みの管理やアドバイスだけでなく,研究室を円滑に運営することも重要な仕事です。ここでは,研究進捗についてのみ書きたいと思います。 まず,工学系の大学の研究室では,希望や成績によって学生が教員ごとに配属されます。私の学科では3~4名/学年が配属され,学生さんと一緒に卒論や修論のための研究を

伝わるデザイン

私が発表資料を作成するときには「伝わるデザイン」というWebサイトを参考にしています。本日、このサイトを運営されている片山なつ先生(千葉大)にお願いして、学科の学生たち向けに「伝わるプレゼン資料作成」講座をオンラインで開催していただきました。 情報要素をデザインすることの大切さを示すために、「伝わるデザイン」しない・するのビフォー・アフター例を作ってみました。片山先生にお見せしたらちょっぴり苦笑いされながらも褒めていただけた(特にビフォー)ので、ちょっと公開してみます。

研究室生活を乗り切るためにー論文の探し方・読み方ー

大学3年生・4年生で研究室に配属される大学生が,研究室生活を乗り切るために,現役大学教員が一つの方針を提案するこのシリーズ.第2弾は論文の探し方・読み方である. 弊学・弊学科では,研究室における重要な取得単位の一つに,論文購読がある.最新の論文(英文)を読み,ゼミメンバーに紹介するというもので,研究室に配属された学生が最初にすることであり,最初に苦労することでもある.他の大学でどのように実施されるかはわからないが,研究をする上で論文を読むということは非常に重要なことであり,

論文は何度も読まないとわからねぇええ

理系のラボでは、学生が一つの原著論文を選んでほかの学生や先生に紹介するジャーナルセミナーを行うところが多いと思います。 例にもれず自分のラボにも同様のセミナーがあり、今週は僕が発表する順番です。 もっとも卒論発表会の2週間後に4年生を担当にするのはどうなの??とは思いますが、3月中旬に学会での口頭発表があるのを考えると早めにジャーナルセミナー終わらせるのがいいのかもしれないですね。 とはいえ、準備が進まない。パワポの作成にも取り掛かれていない。 なぜなら、論文が自分にはめ

知的生産の基本的スキル|妄想する頭 思考する手

暦本純一先生著「妄想する頭 思考する手」を読んだ。改めて、卒論、修論、博論を真剣に取組み、論文という形でまとめる作業は、あらゆる知的生産における基本的なスキルの訓練に極めて有効であると痛感した。詳細は本書を参照されたいが、本書を読んで、知的生産について考えたことを中心にまとめておきたい。 高まる知的生産スキル需要さまざまなヒト、モノ、サービスが、相互に影響を与えながら連動し、不確実性や複雑性の高く、変化が速い現代社会においては、これまで以上に、あらゆる業界・業種において、知

卒論を終えて学んだこと

丁度3週間前に卒論を提出しましたのでそこから学んだことを書き溜めた位と思います。僕は経済学部生で、一般的には卒論はちょろいと思われています。ただ僕の属していたゼミだけははずれ値で厳しかったです。そのため辛かったですが学んだことも多かったです。 スケジュールが命教授が提示したスケジュール感としては4年の前半期は先行研究のまとめを行い、テーマ設定。後期はデータ分析及び執筆していく。というものでした。結論から言うと僕はテーマが決まったのが12月。それまでは「ロジックが破綻している