研究ってすごい。
私はもうすぐ大学4年生になる。
恥ずかしながら、研究とは何かっていうことをちゃんと理解したのはつい最近のこと。ちょうど1年前、研究室配属があって、1,2年の時よりも研究を身近に感じるようになって、1年かかってようやく分かってきた。
研究ってすごい。
先人たちが積み上げてきた膨大な知の蓄積。
現在の研究者たちは、それらの上にさらに知を積み重ねたり、時には塗り替えたりする。
とてつもなく緻密で、繊細で、厳格な手続きのもとで。
私は心理学の分野しか知らんので、他分野の実際はわからへん。
でも、先人たちに対する敬意を持って、それを基盤に粛々と知を築き上げていく、
っていうマインドは、分野は違えど多くの研究者に共通するものなんちゃうかな。
先行研究をもとに、仮説を立てる。
その仮説を検証し得る研究デザインを考える。
実行して、結果を見る。
全く仮説通りの結果が出るってことはほとんどない。仮説が支持されるかどうかは、本質的には重要じゃないのではと思う。
重要なのは、その研究が信頼に値する手続きを踏んで、確かに得られた結果なのかっていうこと。
それが担保されていれば、仮説どおりかそうじゃないかに関係なく、結果そのものに価値が生まれる。
先人たちの研究の上に、新たな知として積み重ねられる。
1つの研究で明らかにできることには限界があって、遅々として進まへん。研究の積み重ねって、薄い和紙を1枚1枚重ねていくぐらいの感覚を覚える。
そうやって築き上げられた柱を、吹けば飛ぶような軟弱なものじゃない、強固なものにするためには、やっぱり先行研究に基づくこと、適性な手続きを踏むことが必要なんやと思う。
なんて果てしない営みなんやろう。気が遠くなるような時間と労力とお金がかかる。多くの責任と覚悟を伴う。
それでも、研究者は知りたいっていう好奇心を強く持って、日々研究を続ける。少しでも世界をより良くするっていう信念を持って。
なんてかっこいいんや。研究って、研究者ってすごい。
そんなふうに思わせてくれる研究室に入れて良かったな。私も誠実に、研究に向き合う。
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