見出し画像

「碧い泉に触れてきて」

前記事の「碧い泉」に続き
Soul Journey - Hiromi Nomurajima Solo Exhibition
で発表したもうひとつの詩です。ご覧ください。


「碧い泉に触れてきて」
詩 大川久乃

碧い泉に触れてきて
ことに最近よく思うのだ
皆、役割があって生きていること

背にはえた翼をはばたかせ
海をこえるものもいれば
半径500Mの世界で奮闘中の自分もいる

聖山に登って
神の声を聴くものもいれば
赤ちゃんのおしめをとりかえて
細切れの夢を見る自分もいる

あなたはわたしで
わたしはあなた

その高い山で吹く風が
この町で幼子のブランコを揺らす

聖なる声を
子のつたないお喋りに拾う

世界はひとつで
世界は無数のおはじきの彩り

昨日
いつもの曲がり角で子どもを叱った
今日その場所で
子のだんまりに根気強く寄り添っている母親を見かけた

わたしはあなたで
あなたはわたしだ

今はあなたにその旅を託し
今はわたしはこの旅の主人公
今はわたしがこの土を耕し
あなたのたてる土煙は遠ざかっていく
きっと同じ星をめざして

わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。