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わが子の就活に「親の軌道修正」は必要か?

先日、友人と久しぶりに会った時に、大学3年生の娘さんの就活の話になりました。

「うちの娘ったら、出版社に就職したいって言ってるのよ。
でもね、本が好きでよく読んでいるのかっていうと、そうでもないし・・。
なんで出版社がいいのかわからないのよね・・。
せっかく理系の学部に行ってるんだから、そっち方面の業界に行った方が良いと思うのよ~。」

親だからこそ、長年育てた子どもの性格や好みなどよくわかっているに違いありません。

そして、自分が社会人として多少苦労した経験もあることから、自分の娘や息子なら「こっち方面が良いのでは」というあたりをつけることもできるでしょう。

友人は、続けてこう話しました。

「それでね、同じ出版社でも理系や科学分野の出版社が良いんじゃないって言ってみたら、そうだね~ってうなずいてたのよね。
娘の就活が方向違いにならないように、少しづつ起動修正してるの!」

友人の口ぶりからは、娘さんが自分のアドバイスを素直に受け入れたことを「成功した」と感じているようでした。

あれっ?
これで娘さんが、ほんとうに将来安泰になるのかしら??

なんだか、話の途中から違和感を感じてしまいました・・。
(^_^;)

違和感の原因は、本をあまり読まない娘さんがどうして出版社に就職したいと思ったのか、理由を聞いていないところです。

親の知らないところで、実はマンガに没頭していたとか・・、
なにか興味があるからこそ、出版社がいいと言い出したのではないでしょうか?

私自身も何年か前には、子どもたちの就活をそばで見ていました。
(*´ω`)
親から見ていると、その子に合っているなと思う就職先を見つけた子もいれば、思わず「えっ?」と思う選択をした子もいました。
(;^ω^)

「えっ?」と思う選択をした子については、就職そうそうに自分には合わないと感じ、さっさと再就職に乗り出し始めました。

就活時の選択に間違いがないようにと親がアドバイスしておけば、再就職の苦労もせずに済んだかもしれません。

しかし、もし初めての就職活動の時、親が「こっち方面で行くように」と軌道修正をすることで、必ずうまくいくわけではないと思うのです。

親の軌道修正どおりに就職した後、本人が「やはりこれは違う」と感じた場合ふたつの危惧がありえそうです。

ひとつは、自分の選択ができなかったことへの後悔。
あまりにも本来の希望から遠かった場合は、親があのときああ言ったから・・なんて、ずっと気持ちを引きずることがあるかもしれません。

もうひとつは、次の選択をまた誰かに決めてもらいたいと依存する可能性。
依存しないまでも、自分で道を選ぶ力が弱くなっているかもしれません。


別の例ですが、お母さんが看護師さんである娘さんが、同じく看護師になりました。

病院に就職が決まり2年ほどたった頃、お父さんに相談が来たそうです。
「看護師をやめて、声優の学校に通いたい」

このお父さんと私が同級生の友人なのですが、娘さんの宣言にたいへん驚いたものの、決心が硬いようだったので好きなようにやらせているとのことでした。
(^-^)

就活を通してたくさん悩んだり考えたりして、自分自身で選んだ就職先を選択する経験は大切だと思います。

もし後になって「違ったな」と思っても、自分の選択を他責にはできないので、自分で再選択する力を発揮できると思うのです。


冒頭の友人とは、お嬢さんの就活についてあれこれ話しましたが、最後はこんな終わり方になりました。

まずは娘の選択を応援してみよう。
もし失敗したり挫折したりしたときに、親はそれを受け入れる心の準備をしておけば良いのかもね!
(*´ω`)

**私の娘の就活時期に書いた記事はこちらです↓↓↓**


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