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気になっていた本を読んでみた『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』ラス・ハリス

『幸福になりたければ幸福になろうとしてはいけない』

何とも矛盾したタイトルに惹かれてこの本を手に取ってみました。

私たちは頭の中でいつも考え事をしているように思います。
そんな難しいことを考えているのではなくて、とても単純に。

「もっと~だったらいいのに」
「あの人がこうしてくれればいいのに」
「とにかく困りごとが無くなって平穏な日々を送りたい!」

ぐるぐると思考をめぐらしても、なかなか自力で解決策は見つかりそうにありません。

特に、嫌な気分がまとわりつく願望には、ついだらだらとそのことばかりを考えがちになってしまいます。

そしてこの本のタイトルからすると、その解決策は「幸福になろうとしないこと」ということになります。

人の性質として欠乏感を強く感じているとストレスがますます増幅されるということなのでしょうか?

さっそく、気になる本の中を覗いてみましょう!
(^^♪

この本の副題は
「マインドフルネスから生まれた心理療法ACT(アクト)入門」です。

「マインドフルネスにもとづき、ストレスや不安、苦痛な感情に対応する。物事を効果的に考え、豊かで満ち足りた意味のある人生を創造する。」
との解説もありました。

ACT(アクト)とは、初めて聞いた言葉だったので少し調べてみました。

アクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and commitment therapy、ACT)は、認知行動療法もしくは臨床行動分析と言われる心理療法の一つ。
ACTの目的は、困難な気分を取り除くことではなく、むしろ私たちが自らの人生と共に今この瞬間に留まり、価値づけられた行動へと向けて前に進むことである(Wikipediaより)



示唆に富む内容でしたが、私なりの視点で腹落ちした部分をまとめておこうと思いました。

私たちは幸福になるために嫌な感情を排除しようとする。しかし、排除すればするほど感情は再生産されてしまう。
望ましくない思考や感情を追い払うことに時間を取られ、大切なことを考えるゆとりがなくなることがある。
心の奥底で望んでいるものは「価値」
何になりたいか
どんなものを支持したいか
世界とどのように関わりたいか
人生を通して私たちを導き動機づける主要な原理


それでは、私たちは具体的にどうすればいいのでしょうか?

A=思考と感情を受け入れ、現在に生きる
C=自分の価値観とつながる
T=効果的な行動をする


【エクササイズ】
紙とペンを取り、次の3つの項目について書き出してみる

①あなたの価値(価値観)
②あなたの目標(すぐに達成するもの、短期・中期・長期)
③目標達成のための行動計画(スモールステップで)


まずは、自分の思考と感情を嫌わずに受け入れることからのようです。
そして、自分の価値にあった行動がとれるようになるとそれが幸福感に繋がるのですね。
(*´ω`)


*ラス・ハリスさんの第二弾の著書もあります。

こちらは、パートナーと良い関係を築くためにフォーカスした内容になっています。

『相手は変えられない ならば自分が変わればいい』ラス・ハリス


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