マガジンのカバー画像

Hanikoの本棚

39
私のリビングの本棚からふと気になった本をご紹介しています。ビジネス・コミュニケーション・マネー・心理学・サイエンス・小説・絵本などなど。Hanikoは本屋さんが憩いの場です。(*… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

50代で定年後が不安になるのは「勝ち組」にこだわっているからかもしれない

50代が集う同窓会では、こんな会話がよく聞かれます。 「ところで、何歳まで働くの?」 ひと昔前なら、みんな揃って60歳定年でしたので「定年後は何するの?」という会話で盛り上がっていたことでしょう。 わたしも含めた50代世代は、定年後の趣味を思い描くまえに定年後も働くことを視野に入れて、これからの人生設計が必要になりそうです。 それも、人生100年時代といわれている中での人生設計です! (*´ω`) 働き盛りで日々多忙な50代世代が、定年後の人生をイメージしようとして

「人の話を聞く」その本当の意味を知らなかった頃の失敗談

この8月、東京都内で働いている子どもたちが、夏休みを利用してわたしが住む信州まで遊びに来てくれました。 (^^♪ 久しぶりに会った子どもたちは、社会人2年目~4年目。 会社の中で少し頼られる存在になっていたり、責任のある仕事を任されたりしているようでした。 一緒にご飯を食べながら子どもたちの近況を聞いていると、いっぱしに仕事の悩みや愚痴などがワンサカでてきました(笑)! 「おお~!こやつらも悩み多き社会人になったんだな~」 と、その成長にしみじみ嬉しく感じました。 (*

『三千円の使いかた』はお金を通じて家族の絆をほっこり感じる一冊でした

どれどれ、三千円の上手な使いかたを教えてくれるなら読んでみようか! そんな節約主婦気分で読み始めた本は、原田ひ香さんの『三千円の使い方』です。 一読したあと、本のタイトルから想像する読後感は、あっさりと裏切られました。 「世代を横断してお金のことを考えたり、家族の絆をほっこりと味わえる一冊だったな~」 (*´ω`) わたしの読書感想をひとことで表すとこんな感じです! 親子3世代の家族には、それぞれの世代特有のお金の不安があります。 例えば年金生活世代の悩みは、今あ

今読みたい『茶色の朝』、ふつうの人々が茶色に染まっていく短編物語

「これからは茶色のものしか認めません!犬や猫のペットであっても。」 ふつうに生活している私たちからすると「はぁ~?」と意味不明に聞こえてしまう号令です。 しかし、ふつうの感覚を持っている人でも、このあと次第に「茶色」に染まっていくことはありえます。 この1か月ほどは、毎日のようにテレビニュースからウクライナ戦禍の様子が伝えられます。 直接的な支援ができない中でも、早くこの事態が収束することを強く願っています。 (*- -) 毎日あふれるニュースを見ていて印象に残った

地球温暖化やクリーンエネルギーについてスルーしていた私が開眼した書籍2選

もういい歳の社会人なんだから「地球環境問題」にちゃんと関心をもっていたり、基本的な知識があってあたりまえだよね・・。 「Hanikoさんも、もちろんそう思われますよね。」 50~60代の同世代で楽しんでいる読書会で、参加者の関心のある話題を膨らませていると、こんな空気とともに話を振られました。 「え、ええ・・・。」 (´;ω;`) ・・・ちょっぴり嘘ついちゃったな。 関心がないわけじゃないけど、なんだか問題が大きすぎてどこから知っておいていいのかわからないのが本音で

ソニーをV字回復させた平井一夫さんの質問に、一瞬息をのむ

やっと本屋さんにこの人の本が積まれる日が来た!! この時を待つこと、およそ2年半でした。 私と平井一夫さん(ソニーグループシニアアドバイザー)との出会いは、2年半前のある企業のセミナーの会場でした。 出会ったといっても、私と大学生の娘は平井さんの講演の一聴講者だったのです。 大企業のトップでありながら、学生の心も掴んでしまうほどわかりやすくビジネスの本質をお話くださいました。 母娘で、すっかりファンになってしまいました。 (*´ω`) そのあたりのエピソードは、私のn

自己表現の呪縛を捨て、人の役に立つという軸で自分をマーケティングしてみる

「自分の特技や経験を生かした仕事をしたい!」 このような思いが強くなると、自分の持ち味をブランディングしようと試みます。 人としてどんな風に見られたいか? 自分が発信するコンテンツは揃っているか? 伝えたい内容は相手に響きそうか? 自分の中にばかり目が向くと、自己表現することが縛りになってしまう気がします。 そんなことを時折考えているときに、井上大輔さんの書かれた本に出会いました。 『マーケターのように生きろ』 「マーケターって何?」 私にとってはタイトルでつまず

あなたが会社を休めない本当の理由

「連日の残業で疲労困憊・・・、 今日は体調も良くないし、会社休みたいなぁ・・・」 (´;ω;`) と思いながらも、立って歩けそうならとりあえず会社に行く準備を始める・・・。 こんなことはありませんか? 体調不調を押してまで無理して会社に行くことが習慣になっているなら、「その行動の本当の理由」を考えた方がいいかもしれません。 止められない行動の本当の理由が分かれば、そして制度を踏まえて会社を休むことが楽にできるようになれば、自分自身も周りの人も少し幸せになれると思います。

もし自分の遺伝子と会話ができたら?今の悩みが軽くなるのかもしれない

「遺伝子」というと自分の体の中にありながら、ミクロすぎて遠い存在のように感じてしまいます。 生命科学の本には少し興味はありましたが「難しいのでは?」と、超文系の私はいままで敬遠しがちでした。 しかし最近、「ビジネスと人生の見え方が一変する」という副題に誘われて、『生命科学的思考』というタイトルの本を手に取りました。 著者は、生命科学の研究者であり遺伝子解析サービスを提供する企業を立ち上げられた高橋祥子さんです。 科学的な研究とご自身の起業の経緯も絡めた視点から、生命科学

初めての営業職が不安な娘に贈るおすすめの一冊『営業の魔法』

「お母さん、私、来月から営業だって・・どうしよう・・」 (´;ω;`) 来月から新社会人になる娘から、こんな言葉が出ました。 営業職に就く可能性もある職場を選びはしたものの、いざ本当に営業という職種に決まると、その中身が見えなくて不安になったのでしょう。 彼女の心の叫びを言葉にすると、こんな感じでしょうか。 「どんな言い方をすればお客さんはモノを買ってくれるんだろう?」 「お客さんから要らないってきつく言われたらいやだな~」 (´;ω;`) 新社会人だけでなく、営業職

抽象的な「信頼関係」の具体的な作り方のヒント!

営業の仕事をしていた時のことです。 ふと、周りを見渡すと時折こんな人がいました。 お客様にペラペラと媚びへつらう言葉を並べなくても・・・ 初めて会った人に気の利いたお世辞を言わなくても・・・ 出会って数分後に信頼感を持たれてしまう人。 目の前にいる人に催眠術か魔法をかけているのでしょうか? そんなはずはありませんが(笑)羨ましいです。 (*´ω`) 「信頼関係を築く」ことは大切とはよく言われますが、具体的に何をやっているんでしょうか、この「魔法使いさん」は? そのヒン

パートナーへのイライラが限界になったときに読む処方箋『相手は変えられないならば自分が変わればいい』ラス・ハリス

「私は子どもの世話で手がいっぱいなのに、あの人はソファーに横になってテレビばかり見ている!」 「どうして彼女は片付けできないんだろう。いつも僕が片付け担当だ!」 お互いに愛を育んだ末に結ばれたはずのカップルが、いつしか相手を心の中で責め立てることは・・少なからずあります。 相手に変わって欲しいと強く要望するのです。 私もまったく他人ごとではないです・・。 (;^ω^) しかし、期待は空しく相手は変わってくれません。 そしてそれが相手に対して「嫌な感情」を持つことにも繋が

2020年のクリスマス、私へ贈る絵本は『アライバル』

クリスマスシーズンになると「一年間の慰労」なんていう建前で自分へのご褒美選びを始めます。 (^^♪ 今年はどんなプレゼントにしようかな? と考えていましたが、今一つ欲しいものが見当たりませんでした。 いつもなら物欲に走ってしまう年末なのですが、今年は一年間を静かに締めくくる「何か」が欲しいと思いました。 2020年を私なりに振り返ると、生活環境の変化、仕事の内容やコミュニケーションの変化、その結果新しい出会いがあった一年だったと感じます。 感情面では不安や寂しさがあり、

心の中の「インナーゲーム」がリアルなゲームの勝負を決める

テニスやゴルフなどのスポーツの最中に、こんな会話をしたことがありませんか? 「コーチに教えてもらったグリップの握りになっているか確認して!」 「ボールを打つ時のスタンスはこれくらいで良かったっけ?」 「ほら、また肘が曲がったじゃないか!」 「ここが勝負なのに、苦手なショットで失敗するんじゃない?」 誰が誰に話しているか分かりますか? ご想像の通り、自分が自分にダメ出しのオンパレードで話しかけているのです。 (;^ω^) 対戦相手と競っているスポーツの最中に、実は心の中で