久松農園

筑波山の麓、茨城県土浦市で1999年より有機農業を営んでいます。この地では四季を通じて…

久松農園

筑波山の麓、茨城県土浦市で1999年より有機農業を営んでいます。この地では四季を通じて野菜を露地で栽培できます。夏には夏の暑さ、冬には冬の寒さが大切。だから私たちは旬を外れた野菜は作りません。季節の風に鍛えられる力強い野菜を年間100種類以上栽培し、お客様に直接お届けしています。

最近の記事

「今まさに畑で最高な状態の野菜をお客様に届けるために」 次の久松農園を共につくる販売戦略・営業担当を募集します

茨城県土浦市で農業を営んでいる久松と申します。年間100種類の野菜を育て、個人消費者や飲食店に直接販売しています。 1998年に脱サラし、この地で農業を始めてもうすぐ25年目を迎えます。ようやく、若い頃に思い描いていた自分の理想の農業に手が届くところまで来ました。 このたび、農園の次の形をつくるために、販売部門の責任者を募集することになりました。 久松農園はつくるところから売るところまでの全てをカバーしている農園です。様々な野菜をつくりこなす生産チームと連携を取りながら、

    • 10/28にトーク&食事イベントを行います

      日本のこれからの農業はどうなっていくのでしょうか。もしくは、どうしていくべきでしょうか。 今回は、久松の講演と、豪華パネラーのディスカッションではこれからの農業のあり方について議論していきます。 第二部では、久松農園の食材をご用意した懇親会を開催。登壇者と共に食事を楽しみながら、日本の農業の未来を考えましょう! 参加費:1,000円(軽飲食費込み) 定員:60名 詳細HP:https://www.ecozzeria.jp/.../localproject/meguru

      • 8/18発売の久松達央 『農家はもっと減っていい』の目次を公開します。

        まもなく発売の久松達央 『農家はもっと減っていい  農業の「常識」はウソだらけ』(光文社新書)の目次を先行公開します。 それぞれの章は独立していますので、どこから読んで頂いても大丈夫です。どなたにも刺さる部分が必ずあるはずです。読みたい、と思った方はぜひご予約をよろしくお願いします。

        • 8/18に新著が出ます!

          8/18に久松達央の新著『農家はもっと減っていい  農業の「常識」はウソだらけ』が光文社新書より出ることになりました。amazonの予約も始まっています。 「このままでは農家がいなくなって日本の農業が駄目になる」「農業はお年寄りが先祖代々の農地を守って歯を食いしばって続けている儲からない仕事」などの俗説にロジカルに反論し、農業がいかに知的でクリエイティブな仕事であるか、これからの農業がどうなっていくべきなのかを多角的に分かりやすく論じた本です。 ぜひご予約を!

        「今まさに畑で最高な状態の野菜をお客様に届けるために」 次の久松農園を共につくる販売戦略・営業担当を募集します

          Podcast更新中!(22-07-14)

          8月に刊行予定の久松の新著にまつわる様々なゲストをお迎えして雑談形式でお話を伺う『クロストーク 大淘汰時代の農業』をシリーズでお届けしています。 光文社の編集者 三宅貴久さん  ・光文社新書のコンセプト「知は現場にある」  ・「良書幻想」と本を売ること  ・編集者にとって農業はどんなネタなのか? ㈱Hosta代表 中山香織さん  ・マスに対してつくって売るコンビニの商品開発の実際  ・コンビニの商品開発と農業  ・宇和島真珠プロジェクトについて 口福ラボ代表 菅慎太郎さ

          Podcast更新中!(22-07-14)

          Podcastを公開しました!

          8月に刊行予定の久松の新著にまつわる様々なゲストをお迎えして雑談形式でお話を伺う『クロストーク 大淘汰時代の農業』をシリーズでお届けします。 今回は、8月に出る新著を担当してくれている光文社の編集者 三宅貴久さんにお話を伺いました。お相手は久松と中小企業診断士の岡安 裕一さんです。 Spotifyはこちらから Anchorはこちらから ・光文社新書のコンセプト「知は現場にある」 ・「良書幻想」と本を売ること ・編集者にとって農業はどんなネタなのか? お気軽に聴いて頂け

          Podcastを公開しました!

          農家はもっと減っていい(連載のお知らせ)

          先日お知らせした光文社新書のnoteですが、毎週木曜日に連載を更新していきます。これまでの3本の記事が公開されています。 初回:「農家」の8割は売上500万円以下という残念な事実 2回目:公共財にタダ乗りしておいて「自給自足」はないだろう? 3回目:耕作放棄したっていいじゃないか こちらのマガジンをフォローしていただくと、読みやすいかもしれません。 夏に刊行予定の新著の「おいしいところ取り」です。ぜひチェックしてみてください。

          農家はもっと減っていい(連載のお知らせ)

          この夏、久松達央の新著が出ます!

          久松農園代表の久松です。 つい先日まで寒さ対策に奔走していたのに、いつの間にか半袖の陽気。ビニールハウスの暑さ対策に追われています。 畑の方は、冬野菜が終わり、春野菜が次々登場しています。 さて、この夏に光文社新書より8年ぶりの新著を出すことになりました。 産業化と集約化が進む大淘汰時代の農業をどう捉えるべきか、その中で生き残るには何をすべきか、を多角的に考える内容になっています。 少しでも早く読んでもらいたいので、書籍の一部を先行でチラ見せ公開しております。 光文社not

          この夏、久松達央の新著が出ます!

          出荷野菜の「見栄え」は整えない。効率ではなく、その裏にある一番の理由は?

          皆さんは「土が付いたままのダイコン」が家に届くとどう思いますか? あるいは、それが「黄色く枯れた葉が外側についたままのほうれん草」だったら? 野菜は食べ物である以上、美味しくて栄養価が高いのが一番ですが、その「見た目」をどう評価するかは意見のわかれるところです。そんな野菜の見栄えについて、久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの子安大輔です。 野菜は「畑にある状態」がもっとも美しく、美味しい ー今回は「届ける野菜の見栄え」について、話

          出荷野菜の「見栄え」は整えない。効率ではなく、その裏にある一番の理由は?

          晴耕雨読なんてありえない。農家をかき乱す気まぐれな「雨」

          植物工場やビニールハウスを主体としていない農業にとって、「雨」は重要なテーマです。降りすぎても困るし、降らなくても困る、なかなかに厄介な要素。そんな雨について、久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの子安大輔です。 2週間先まで予測するー久松さんのフェイスブックを見ていると、気温や雨など「天気」に関する投稿が数多く登場します。言うまでもなく、農業にとって天気は極めて重要ですが、その中で特に気にかけている要素は何ですか? 久松:一番気

          晴耕雨読なんてありえない。農家をかき乱す気まぐれな「雨」

          ブロッコリーは人気者。それでも僕はカリフラワーを愛し続ける。

          久松農園の冬野菜を代表するブロッコリーにカリフラワー。似ているようで、でも全然違うその2つの野菜について、久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの子安大輔です。 メジャーデビューしたブロッコリー-今日は、何となく似たカテゴリーに存在している「ブロッコリー」と「カリフラワー」を比較して、色々お話を聞いていきたいと思っています。早速ですが…。 久松:ちょっと待って。最初に言っておきたいんだけれど、僕はカリフラワーに対して特別な感情を抱い

          ブロッコリーは人気者。それでも僕はカリフラワーを愛し続ける。

          山下達郎のこと

          今回の書き手は久松農園代表の久松達央です。農業や農産物に関する記事のほかに、久松個人や農園の「周りにあるもの」も時折ご紹介していきます。 「これ,いいっすよ」 高校一年の夏。なぜかいつも敬語で話しかけてくるクラスメイトがなんの気なしに貸してくれたパステルカラーのレコードが山下達郎との出会いでした。その時はまだ,音楽の深淵を覗いてしまったとことの重大さには気づかず。。 なんてきれいな声なんだろう。のびやかなでパワフルな声と心地いいサウンドの虜になりました。レンタル屋で他のア

          山下達郎のこと

          うまい野菜は筋トレが9割!

          長年、腰痛に悩まされてきた久松さんは、コロナ禍の春から筋トレにとり組むようになりました。収穫の様子を撮影してもらいましたが、体への負担は相当なものです。農業者は体のケアについてどう考えているのでしょうか。4回目のnoteは、話題をがらりと変え、仕事と体についてじっくりお話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの大久保朱夏です。 コロナ禍をきっかけに体と向き合ったーあるときから久松さんのFacebookに「ジム」や「筋トレ」という言葉が出てくるようになり、気になって

          うまい野菜は筋トレが9割!

          生食信仰が生み出した「サラダケール」という矛盾

          これまで2回にわたって、特定の野菜について久松達央さんに語ってもらいました。初回は「きゅうり」、続けて「ピーマン」をテーマとし、その形質や栽培の現状について、そして久松農園としての取り組みをご紹介してきました。今回は少し話題を変えて、近頃の「野菜のトレンド」についてどう思っているのか、そして久松農園が目指す理想の野菜とはどのようなものかについてです。聞き手・書き手は久松農園サポーターの子安大輔です。 (久松農園の「サボイキャベツ」。「ちりめんキャベツ」とも呼ばれる) 「お

          生食信仰が生み出した「サラダケール」という矛盾

          本当においしいピーマンは苦くない。なぜならば

          今回は、前回のきゅうりに続いて「成り物野菜」のピーマンがテーマです。苦い野菜と言わずに、もう少しピーマンと向き合ってみませんか。「久松農園らしい味」になる決め手は何でしょうか。久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの大久保朱夏です。 長梅雨だった2020年のピーマンは75点 ―今年は長梅雨でしたね。ピーマンの出来はどうでしたか? 久松:今年のピーマンは75点です。うちの野菜の中では、最も長梅雨の影響を受けないで育った作物でしたね。ピ

          本当においしいピーマンは苦くない。なぜならば

          スーパーで売っているきゅうりの皮はなぜ硬い?

          久松農園について色々な角度から掘り下げて発信していきます。夏野菜の代表ではありますが、今や一年中売られている「きゅうり」。きゅうり栽培の現状と久松農園の取り組みを、久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの子安大輔です。 栽培される品種が昔とは大きく変わった -久松農園から届いたきゅうりは皮が薄くて歯がすっと入るので、思わずそのままかじってしまいました。それに比べると、スーパーで買うきゅうりは皮の厚さとか硬さが気になることが多いんですが

          スーパーで売っているきゅうりの皮はなぜ硬い?