宿がタダになるカウチサーフィンを使ってみたら私がカナダに来た理由が分かった
あの、めちゃくちゃ最高な出会いをしました。
バンクーバーからフェリーで2時間ほどのナナイモに行ったんですけど、そこでの滞在でカウチサーフィンというサービスを初めて使いました。
カウチサーフィンは簡単に言うと無料で寝床を提供してるホストを見つけることができるプラットフォーム。(詳しい説明とかは最後にまとめます)
そのカウチサーフィンで見つけた女性が快く受け入れてくれ5日間お世話になったのですが、私は彼女を大好きになりました(惚れた?ってレベル)。一瞬で「この人が私のロールモデルだ」って思いました。
彼女がしてくれたことを挙げ始めたらキリが無いんですけど、今回は全部話させてください。当方、興奮しておりますので。
まずステイ前にナナイモに到着するバス停からどうやってお家に行ったらいいか聞いたところ、バスはあるけどややこしいからと車で迎えに来てくれました。
そしてお家に到着して「ここがあなたの部屋ね」と案内されたのはとっても綺麗で彼女好みにコーディネートされたお洒落すぎるゲストルーム。しかも室内にトイレとシャワーまである!
カウチサーフィン内のホストもピンキリで、滞在者はシェアルームだったりリビングで寝る場合があると調べていたので衝撃。
家では私といてもいいし部屋で一人でいてもいいし自由にしてね。何かあったら全部言ってね、といい感じに放っておいてくれる。
夕方リビングに行くと夜ご飯を出してくれて!(カウチサーフィンは全てのホストがご飯出してくれるわけじゃないよ!)
これがま!じ!で!美味しい。
4泊してる間、朝晩毎回ご飯作ってもらったのですが、彼女の料理が全部本当に美味しくて、美味しくて。「いくらでもおかわりしていいし、多かったら残してね」と言ってくれ、私はおかわりしまくって毎回1時間以上かけて味わい楽しみ尽くしました。
ナナイモでもプランを考えてなかった私に滞在中にできることを色々提案してくれて。その時も結局どう過ごすかの決定は委ねてくれる。
そして2日目は車ですぐ近くのショッピングモールに連れてってもらいました。
ナナイモはそれなりに面積はあるけどコンパクトにまとまってる島。日本で言うイオンモールがあるちょい田舎みたいな、車があれば何にも困らない所です。徒歩でも別に行けないことないかな。
お店が集まってる場所以外はめっちゃ広いお家がたくさんあって、
リタイアした人が余生過ごす系。大学があるので若い人もいるけど少ないです。
ショッピングモールで彼女はお孫さんの誕生日とクリスマスプレゼントのラッピングや、部屋のテーブルクロスやキャンドルとかの飾りを選んでました。
私は彼女が自分にとって大切な人や好きなことには時間やお金や手間を楽しんで費やし、自分に必要のないものは上手に削っている姿が、すごくいいなと感じました。
彼女のこれまでの人生がどんなものだったかなんて分からないけど、今は働かず大きなお家に一人で住んでいて、間違いなく豊な方の生活をしてる。だからといってお金を湯水のように使うわけではなく節約の工夫もしてる。
ショッピングモールを出た後、近所でハミングバードを庭で飼っている人がいるから見に行こうと、お友達のおじいちゃんのお家に連れて行ってくれました。
またそこもすごい素敵なお家。鳥が大好きなそのおじいちゃんはめちゃくちゃ広い庭に野鳥をたくさん飼っているんです。
美しい庭と可愛い鳥を眺めてたらナナイモ名物ナナイモバー(知らんかった)とりんごジュースを出してくれたんですけど、これがどっちも手作り!!
しかもりんごはおじいちゃんの庭で育ててるやつ!!!
さらに手作りのりんごのお酒までいただきました。りんごテイストのビールみたいな感じで、これがまためちゃくちゃ美味しい。おじいちゃんがどんどん注いでくれてほぼ私一人で瓶3本開けました。
さらにさらに出てきたのがおじいちゃんお手製のスモークサーモン。これも本当に美味しくってりんごのお酒が進む進む。
たらふく堪能しました。たくさん食べて飲める才能があって良かった。
お家に帰るとまた彼女のめっちゃ美味しいご飯を食べたのですが、衝撃的に感動したのが食後に出てきたアップルパイ。
これ、世界一美味しいです。(ごめんけど異論は認めない)
私アップルパイ苦手なんですけど、一人でホール1/2食べました。
3日目はお家から徒歩で1時間くらいのナナイモのダウンタウンに行って一人で散策することにしたのですが、なんと彼女が車で送って帰るときにまたピックアップしに来ると言ってくれたんです。
ありがたく車でダウンタウンに向かっていると途中で治安悪めのストリートがありました。「あなたが行こうとしてた道はこうやってホームレスとかドラッグの人がいて危ないのよ」と私が危険な目に遭わないように車を出してくれたんです。
日曜日のダウンタウンは定休日の店が多いのか人は少なかったけど、むしろ静かで落ち着いてて良かった。ゆっくり一人の時間を過ごしました。
4日目はお家のすぐそばのトレイルを歩き、大きな森で新鮮な空気を吸って湖を見て彼女と話したりしてると、なんて心地良い時間なんだろうと溶けそうでした。
その後自分の部屋でゆっくりしてると彼女が「あなたこれ見てたでしょ」と言ってクリスマスカードをたくさん持ってきてくれました。
2日目のショッピングモールで私はクリスマスカード可愛いなぁと見ていたのですが、彼女はそれを見て家にあるやつを私にくれたんです。
なんか、もう本当に嬉しくて。
寝床を提供してくれている時点でありがたすぎるのに、ご飯も出してくれていろんなとこ連れて行ってくれて、一人の時間も取らせてくれて。この人は何者なんだ??と混乱するほど。そして私はなんて運が良いのだろう。
他にも洗濯のことを気にして(バックパッカーってマジで洗濯するタイミング無いし洗剤が荷物)、洗濯させてくれた上に荷物にならないように紙洗剤を持たせてくれたり。私が今後行こうとしてる所の治安とか安全面を心配して一緒に調べてくれたり。
とにかくたくさんの優しさを注いでくれて、本当に嬉しくてあたたかくて。
それに対して私ができることなんてないけど、それでも何かできないかと考えて彼女がくれたポストカードを使ってメッセージとアートを最後にプレゼントしました。
最終日の朝、その日空港で一晩過ごす私にご飯とキャロットケーキを持たせてくれ、またもフェリー乗り場まで送ってくれました。お別れのハグをした時はさすがにウルっときました。
彼女の優しいだけでは表しきれない、なんというか慈愛(?)みたいなものに包まれて、私もそれを纏いたいと思いました。こんなにも満ちていて、溢れてる人がいるんだと感動し続け、これを書いてる今もホクホクしてなんだかのぼせそう。
日本を出てみたいって思った時、理由とか目的とかないけど「行けば分かる」ってずっと言いながらカナダに来たんですけど、それが分かりました。
私この人に、彼女に出会うためにカナダに来たんだ。
それが分かった今、本当に嬉しくてパワーが溢れているのが分かる。彼女との別れも悲しいものではなく、まだ続くこの旅のエネルギーになってる。
本当にありがとう、大好きです。
カウチサーフィンについて
使い方とかホスト探しのコツはこの記事を見ました。
使ってみて思ったのは旅の宿泊費を全てカウチサーフィンで浮かそうとしないことが大事。見つからなくてもホステルがあるし、ホストが見つかったらラッキー♩くらいで気分よく探すこと。
本当に私は運良くこんな素敵な経験ができました。でもメッセージのやり取りだけでも変なホストもいます。(女性しか受け入れてない男性ホストとかいう訳分からんのがいっぱいいる)カウチサーフィンはホストを見つけられる場所なだけで約束は完全に個人間のやり取りなので自己責任。
私的には一回やってみる分にはワクワクしたし、最高の出会いとなったので使って良かったです!!
旅メモ
空の水筒は持っとくべし。
飲み物をいちいち買ってたらちりつもの出費やばいし(物価高の国では特に)、カナダ乾燥エグくて常に水分持っとかないと体調崩す。
他の国は分からないけどカナダって空港、図書館、ショッピングモール至る所に給水場があるし、水道水も飲めるので空のボトルさえあればサヴァイブできます。
Mana オリジナルグッズ
https://www.zazzle.co.jp/store/mananishikawa/products
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