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日曜日の公園

今日は日曜日。朝、ブルックリンの近所の公園JJ Byrneに息子を連れて行く。今日から新しいサッカーのクラスが始まるのだ。前学期と同じコーチなので、そのコーチを探すがどこにも見当たらない。辺りはサッカーをする子達でいっぱい。多くのサッカーチームが同じグラウンドでクラスを行うから、どれがどれだか分からない。

息子の所属するクラブのTシャツを着ている人を見つけたので、近寄ってみるけど、探していたコーチはいない。他のコーチに聞いてみると、お目当てのコーチは昇進して今学期からは教えていないとか。肩透かしを食らった気分。すごく良いコーチで彼が教えるというからこのクラスに登録したのに。

クラス開始から既に5分ほど超過していたので、慌てて息子をそのクラスに入れるも、輪に入りたがらない。準備体操が始まるが、息子は参加せず、私にべったりくっついている。コーチも遅れてきた息子を特に輪に入れようと画策したりしない。ハズレのコーチだな、とますますがっかりする。

仕方なく息子と一緒に準備体操に参加し、一緒にボールを蹴る。5、6歳の子供に混じって親の私がサッカーするのは恥ずかしかったが、雑念を追い払う。しばらくすると息子は私なしでもクラスに馴染み、一生懸命ボールを追いかけるようになっていた。

55分間のクラスが終わった時、息子の顔は笑顔と自信に満ちていた。息子が参加しない時は、家に帰ろうかと思ったが、居続けて良かったと思う。新しいクラスとコーチ、慣れない場所で息子も尻込みしてたのだろう。もっと早く到着して、クラスと場所に馴染ませてあげれば良かった、と後悔する。

クラスの後は公園内の菜園を散策する。色とりどりの花が咲き乱れ、蝶々や蜂が飛び回り、名の知らない奇妙な虫達が草木にへばりついていた。息子と一緒に花に顔を近づけ、虫を観察する。こんなに近くで虫を見たのはいつぶりだろう。何気ない小さな発見に満ちた日曜の朝だった。

名の知らないオレンジの虫の集団


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