発達に特性のある子どもに運動療育が適している!?…そのわけは??
こんには、hisaです。
久しぶりの投稿になります。今回のテーマは「運動療育」です。
kids☆Rabシリーズの中でもよく書いているのですが、今は子どもが10人いれば、その中の一人は発達になんらかの遅れや特性を持っていると厚生労働省の調べでわかっています。
年々、子どもの出生率が下がってきているのに、発達障害を持った子どもの数は増えているという不思議な反比例の現象も起きており、今や発達障害や療育というワードは身近な存在となってきています。
その中で、最近注目を浴びているのが運動をメインに取り上げた運動療育です。
そもそも、運動療育とは?
身体を動かす運動遊びなどを中心に行う療育で、スポーツというよりは
運動遊びを通して身体の上手な使い方を学んだり、体幹筋力を鍛えたり、お友達との協調性を学んだりすることが出来ます。
発達障害のある子どもは、程度の差はありますが、総じて運動が苦手な子が多いです。これは、発達障害特有の手先の不器用さや体幹筋力の弱さが関係しています。
発達障害の原因は諸説ありますが、ハッキリとした要因はわかっていません。ただ、発達障害がある子どもの脳の発達が部分的に未熟であることは脳神経学的に判明しております。このことから身体の不器用さや体幹筋力の弱さにつながっていると考えられます。
運動療育にはどんな種類があるの?
運動療育を取り入れている施設によって内容は変わりますが、代表的なメニューを以下に記載します。
バランスビーム
木製、または金属製の梁の上をバランスを取りながら歩く運動です。身体感覚が養われ、歩行のバランス感覚が向上します。また体幹も鍛えられ、転倒予防にもなります。
ボール遊び
ボールを使った運動遊びです。バリエーションは無限にあります。ボールを使う療育的メリットとして、「掴む」「投げる」「取る」これらの動作を行う事により、指先の細かい筋肉の発達、脳の反射速度の向上、目で動くものを追いかけるビジョン能力の発達などが期待できます。全身運動にもなり、体幹も鍛えられ、なおかつ楽しく取り組むことが出来ます。
トランポリン
飛んだり跳ねたりすることで下半身の筋力が向上し、バランス感覚も良くなります。また楽しく取り組むことが出来るので、遊びを通して自然と基礎体力も向上します。
運動療育で得られる効果とは?
冒頭でも触れましたが、発達障害を有している子どもは運動が苦手なことが多いです。脳神経細胞の部分的未発達状態から、手先の不器用さや、体幹の弱さがどうしても目立ちます。
保育園、小学校、教育の場では運動能力を競う場面が多いです。体育の授業、運動会、クラブ活動、発達障害があるからといって基本的に特別扱いはしてくれません。
そんな中で、発達障害のある子どもは健常な子どもと比べてしまい、自身を失って、運動を嫌いになる子どももいます。そうなるとますます運動能力は低下していきます。
療育施設での運動療育は競い合うのではなく、運動遊びを通して、手先の器用さや、体幹筋力の向上を図ります。あくまで「楽しみながら」です。
楽しく運動して、身体機能を向上させ、それまで出来なかったことが出来るようになると自分に自信を持つことが出来るようになります。また、お友達と一緒に運動遊びをすることで協調性やコミュニケーションスキルの向上にもつながります。
おわりに
学校や保育施設ではどうしても少人数の先生が大人数の子どもを見る…という構造になってしまい、発達に遅れのある子どもを個別的に見るというのは業務上難しいです。
放課後等デイサービスや療育施設では個別的な支援が受けられるため、発達に遅れがあり、支援の対象になる子どもには積極的に療育を受けさせた方が子どもの将来的には良い、と個人的には思います。
特に運動療育は子どもにとって楽しく取り組めて、自分に自信を持つことが出来る可能性が高いため、お勧めです。
最後まで見てくれてありがとうございました。この記事が誰かの役にたってくれれば幸いです。