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ドイツでソフトウェアエンジニアとして採用され、行く話 ~1.動機編~

はじめに

ドイツ・ベルリンに本社がある新興の大手IT企業に、ソフトウェアエンジニアとして採用され、2022年夏から現地に行きます。

その具体的な職務内容はBig Data x Cloud Architectに関わる業務全般で、分析データ基盤の管理を自動化するアプリケーション開発から売上を予測する機械学習モデルの開発まで、幅広い業務をする予定です。

この記事では、そもそもどうして海外のIT企業で働こうと思ったのか、理由と経緯を書きます。


ソフトウェアエンジニアとして、海外で働く魅力は以下の3つになるかと思います。

理由1:グローバル規模のスケーラビリティ

自分がこれから行くドイツの企業と同じビジネスモデルの会社が日本にもありますが、ドイツの企業はほぼヨーロッパ全土にビジネスを展開しているため、売上規模は7倍ほど多いです。

そして、ソフトウェアの世界ではスケーラビリティ(大規模にサービス展開できること)が求められるほど、システムの高度化が進みます。つまり、規模の大きい企業では、それに見合った規模のシステム開発に挑戦できる機会があります。

理由2:世界各国のハイレベルな人材

人材をグローバルに採用することで、全てのエンジニアの技能が一定以上に高く、かつ多種多様ゆえのクリエイティビティが高まります。特に、中国系、インド系、スラブ系のエンジニアのレベルが高いことはよく聞くと思います。

一方、日本の多くの企業では自国内で採用することで、画一的な人材像を期待でき、教育をすることで、人材の価値を高めています。この方が安価に人材を採用できますし、技能のない方でも就きたい仕事につける可能性が高いです。

そして、日本のIT企業で5年間を過ごした私の今後としては、多種多様な人材と一緒に働いてみたいです。

海外の高い期待 v.s. 日本の炎上リスク

グローバルにハイレベルな人材を集めている組織では、プロジェクトの安定度と完成度は高まります。

その反面、自分自身も高品質のアウトプットを出すように期待されます。また、経験とスキル重視なので若い求職者は就職活動で不利になりがちです。

一方で、日本のプロジェクトでは経験不足の方が一定の割合で含まれるので、炎上するリスクがあります。そのため、エンジニアは炎上を消化する技能(忍耐力・解析力・教育力)が身につきます。

しかし、よくよく客観的に自分の貢献度を測ってみるとプロジェクトのマイナスをゼロにしただけに見え、普通の状態以上の何かを達成したアピールがしにくいです(クソゲーの縛りプレイ😭)

その結果、若くて技術力の低い時は自国内向きの企業で機会を得て、技術力を得た後はグローバル型で働く方が、自分自身のためにも、企業の求める像にも適合していると私は思っています。

理由3:自社で内製開発

海外では内製開発企業(自社のウェブサービス開発をする会社)が中心であり、今後も堅調に推移することが見込まれます。(GAFAMなど)

日本ではSIer(顧客からの受注開発を受ける開発専門会社)の需要が高く、こちらも今後、国内では堅調に推移することが見込まれます。

  • 内製開発の特徴: コミュニケーションは社内のみで完結するため、開発経験を多く積めて、開発スピードも上がる一方、専門性が高まり、潰しの効かない可能性がある

  • SIerの特徴: 広い技術を触れる機会がある一方、顧客とのコミュニケーションに質も量も求められ、個人の開発の量もスピードも下がる傾向

上記を踏まえると、最初はSIerで幅広い技術の基礎を触り、その後は内製開発企業で自分に合った専門性を高めることが一つの合理的な選択肢と言えそうです。

日本のSIerで働いていた自分は、億単位での大きい案件におけるコミュニケーションの質と量の負担が大きく、純粋な開発経験をもっと積める環境に移る意味を覚えるようになりました。

余談1:私個人の理由

もともとIT業界に関係なかった20代の時から10年近く、海外で通用する人間として働くことに興味を持っていました。

日本のSIer企業で経験を積みながら、時々、海外の求人に応募しており、ついに今回採用された形になります。

採用されるくらいの技術力を日本で得られたからかもしれないですし、コロナ禍の制限が解除されたからかもしれないです。つまり、急に思い立った訳ではなく、タイミングが合った感じです。

余談2:海外の企業に行かなかったかもしれない理由

  • 留学から帰国してから過去8年間、日本で生活と仕事をしてきたので、生活基盤、人間関係、仕事環境が整っていて、大切に思ってました。

  • 今の仕事の規模が大きく、同僚のレベルも高く、やりがいもありました。

何度も悩みましたが、海外で働かなかった時に人生の最後に後悔するかもしれないと思い、行くことにしました。

以上が海外のソフトウェア会社での就職を志した理由です(^^)

応募編に続きます⬇️


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