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The Apple Search Ads Stack: Introducing a Cheat-Sheet for Running ASA

■ はじめに
こんにちは!Repro Growth Marketerの 稲田宙人(@HirotoInada)です!
本noteは2020年5月13日に開催された “ASO Conference2020” の世界最速・日本唯一のRecap記事Vol.8です!

ASO Conferenceとは?
世界60ヶ国以上から総勢1000名以上が参加する、ASO(アプリストア最適化)のみにトピックを絞った世界最大級のカンファレンス。
今回で3回目の開催を迎え、総勢20名以上のプレゼンターがASOの最前線のノウハウを共有し、熱い議論が交わされ幕を閉じた。

Recap Vol.8のテーマとスピーカーは以下の通りです。

■ テーマ
成果を生み出すフレームワーク ”Apple Search Ads Stack”
■ スピーカー
Andrea Raggi - Apple Search Ads Lead @ Phiture

1. ASOとASAの関係性

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まずは、ASOとAppleSearchAdsの相乗効果に関して説明する。

現在AppleSearchAdsは世界60ヶ国で使用可能になっており、ASOにとってはデータの宝庫と言える。ASO単体では知ることができないキーワードごとのコンバージョンレートを始めとするパフォーマンスを測定することができるからだ。

ASAで効果の高かったキーワードをASOでも設定することでキーワードごとのコンバージョンレートを高め、その結果がASAの視認性を高めるという相乗効果が生まれるのだ。

2. ASA Stackの紹介

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それでは本日のメインテーマである世界初公開のASAを運用する上でのフレームワーク「ASA Stack」をご紹介する。

このフレームワークはASA運用の初心者でも上級者でも普遍的に使用することができ、そのアプリの規模やカテゴリに基本的に影響されることもない。

3. ステップの明確化

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全体像を把握したところで、ASA Stackのステップを説明する。

大きく分けると基礎と目標の2つに、全部で4つのステップから構成される。

1つ目はVariablesだ。これは5つに更に細分化することができるが、こちらの詳細は後述する。
2つ目は目標・戦略を調整するためのElementsだ。この2つを合わせてASA Stackの基礎が構成される。

残りの2つはそれぞれ、視認性を向上させるためのアクションとROAS・LTVを向上させるためのアクションに分けられる。
前者はチャネル拡大による視認性の向上、後者は主にコンバージョン率最適化によるパフォーマンス向上を担うことになる。

4. 5つの構成要素

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まずはキャンペーンに関して。この階層ではアカウントを適切に管理することが目的である。 予算は勿論であるが、キャンペーン構造まで含めて管理することで、複数アカウントを運用する際に一方で得た学びを他に適用するのも楽になる。

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第二階層である広告グループでは、戦略通りに運用することに焦点を置いている。 ここでは、特定のオーディエンスに対応するためにチャンネルを拡大するなどでパフォーマンスを最適化する。 この層が最も戦略にとって重要であり、特にASOにとってはクリエイティブセットを使用した検証によるオーガニック数値の大幅な改善が見込める鍵となる層である。

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第三階層であるキーワードでは、最も直接的にパフォーマンスの調整、特に余分な予算消化を防ぐことに利用できるものである。LTVが高いキーワードの特定をASO施策に適応させるのは勿論であるが、検索一致オプションを使用することでまだ検証したことがないキーワードを発見するのに活用することができる。

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第四階層であるツールでは、競合数値の分析やパフォーマンスの詳細な分析などにより戦略の策定をサポートする。
自動入札ツールを使用すれば自動でキーワードの入札配分が可能であるし、キーワードの効果を詳細深掘りをすることで、今後の入札キーワード決定のための調査も可能になる。
その他にも競合アプリの入札効力なども考慮することで、目標に到達するための施策策定ができるはずだ。

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最後の第五階層は、上記四階層以外で考慮すべき情報である。
ここで考慮すべき情報例としては、オーガニックアップリフトの影響や季節性などの外部要因が挙げられる。
特に検索経由の数値がASAに計上されてしまうことで発生するオーガニックカニバリゼーションに関しては、正確なASA運用のためにも細かく見ていく必要性がある。
これらの情報を考慮することで、より解像度を高く全体感の把握が可能になる。

今回ご紹介したフレームワークを取り入れて運用を行うことで、ASAの戦略がより洗練され、完成度の高いものになるはずだ。

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