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#6「なんでキャリコンになったのよ?」には端的に答えられない④

「転職の難しさをボヤいたら人違いして傾聴スキルが上がり、主客転倒の結果、変な自信がついて、ググったらキャリコンになることを勧めらた」の旅がまだ続く(長!)

主客転倒の結果、

使えるものは何でも使って、自己理解

製薬会社を辞めて臨床獣医という新しい仕事に取り組むにあたり、やはり「うまくいかなかったらどうしよう」という不安はありました。
そこで、「今までの経験を活かす」という観点での仕事の模索も行いました。

せっかく製薬会社で(大した手柄はないにしても)いろんな経験を積んだのだから、その経験談を誰かに届けよう。必要とする人がいるかもしれない。

そんな考えを実現するために私が使ったのは、Spreadyビザスクでした。世の中、いろんなサービスがあるものです。

登録の際、自分の専門性について書かなければならないのですが、はじめは自分に何ができるか不明瞭でうまく書けません。
しかし案件をいただく度に自分にできたことを考え、こまめに更新するようにすると、次第に自信がつき、不思議と依頼が増えていく現象が起こりました。

事件発生

あるときSpready経由で、ある事業開発の参考として私の経験をインタビューしたいと言ってくださる方に出会いました。

もちろん喜んで承諾し、Web面談がスタート。
「それで質問なんですが…」
さあ何でも来い、答えるぜ!

と構えていると、ほどなくして様子が変わる。

何故か相手の方がとつとつと自分周りのことを語りだし、私が合いの手のように質問をして相手の内面を掘り起こしていく…

アレ?今回、私へのインタビューじゃなかったっけ?なんで相手の自己理解を掘り下げてるの?

いつの間にか主客転倒し、相手のスッキリした顔を見て面談終了。

「いやー、お陰様で考えが深まりました!」
「はあ、そらよかったです」
「なんか、私ばっかり喋っちゃいました。でも話しながら考えがまとまってきて…ありがとうございます」

感謝されてしまった。なんにも答えてないのに感謝されてしまった。

相手の話はこう締めくくられる。
「安芸さん、あなたには人の話を聴く力がある。何か話したいと思わせる雰囲気がある。あなたは今、直観的にやっているかもしれないが、なぜそうやるとよいのか、理論をしっかり学ぶといいと思う。例えばNLP(神経言語プログラミング)とか。自然とできることに論理的裏付けができたら鬼に金棒。きっと誰かを救えます」

変な自信がついて、

読書と思考整理

それからはNLPやら心理学やらいろいろな書籍を読む日々でした。

読みながら、だんだん考えがまとまってくる。

「人は失敗して、へこむことがある。
しかしへこんだ時こそ、自分の中に作られた『人生脚本』を書き換えるチャンスだ。
自分の過去を語る。
失敗した、『だからこそ』…と考える。
だからこそ、できる行動をする。
行動することで、自己肯定感が高まり、新しいステージに行ける。…」

読んだ本の一部を並べておくと、こんな感じ。あ、全部図書館で借りましたが(笑)

いろんな人の失敗談を聞いていると、多く人がこの流れを踏襲している。
自分もそうだ。
この流れを再現できれば、キャリア形成で苦しんでいる人の手助けができるかもしれない。…

体験、そして実験

これは、いわゆるコーチングビジネスに近いところかもしれない、と考え、よくある「コーチング体験セミナー」を受講してみました。

そこで、「うむ、これなら私にもできるかもしれない」と妙に腑に落ちるものがあったのです。
これだったら戦えるという、変な自信を感じました。

そうなったら、後は実験あるのみ。
クライアントになってくださる方を探し、自分のやり方に本当に効果があるのか、試してみることになったのです。…(続く)


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