2020-7-1 日記. ベンチャー企業の研究者: 研究するために必要な研究の型の話1【研究の研究シリーズ】

研究をする前に研究を進めるための型みたいなものがあると思っている. 自分はこれを独学で本を読んだり人を観察しながら学んできたが, あまり共有されることはない. 学生やポスドクの無意味な精神的な苦労を下げて, 生産的であれるように, 環境を整えるのが先行者の役割だと私は思っている.

例えば, 学際的な研究は, 研究機関で推奨されることが増えてきたが, 具体的に学際的な研究をおこなうメリットやデメリット, リスクについてきちんと提案されていないと思う. だから, 論文を参考にして記事を書いたことがある.

また研究のプロジェクトを実施するにあたって, キャリア的には異なる複数のモデルのようなものがあることも知られていない. 

そこらへんの理解なしに, 有名雑誌に論文を載せることだけを盲目的に考えている人も少なくない印象もあるし, 指導教員も曖昧に教えるのみだ. もちろんそれで論文が掲載されるば素晴らしいことだけれど, 自分の考えの背景に何があるかをきちんと説明する文化は育てるほうが良いと思う.

ここら辺がわかっていないと, 自分に実力がないから生産性が低いのだと思いすぎてしまう. これは精神的にもよくない. 研究室の生産性は, 個人の要素だけでなく, 研究室自身がもつ文化にも影響しているという論文もある. 

多くの場合, 年上の研究者は, 若い学生がそこを理解していないことを知っている一方で適切な指導をしていないことが多い. 絶望的に忙しいというのが一つだろう. 

だから30代前半の自分のような比較的に時間がある人間がまとめるのは意味があると思っている.

1. 研究業界の無給構造の変化

2. キャリアポートフォリオの変化と可視化

3. 研究の型についての指導

4. 研究におけるコミュニケーションの指導

こう言った指導について共有されることはないので, オンラインで残しておく予定だ. 今後はYoutubeにも乗せていくかもしれない.

現状で多くの教員はかなり努力をしていると思うのだが, 我々のような若い世代が考えるべき次の課題は何かという観点から見て欲しいと思っている.

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