2020-6-23 日記. ベンチャー企業の研究者: 市民研究の新しい形

四月にこんなツイートをした. 

実際、Youtube上で動画を公開する人たちが増えてきた。手前味噌だけれども我々の意識研究と関連するトークを提供しているConsciousness Club Tokyoもオンラインセミナーでのトークを予定しているし、実際海外のグループもどんどんセミナーを開催している。

専門的な知の最先端を得るための情報はいたるところにある素晴らしい時代になった。

もちろんそれらを読み解く個々人の能力は必要で、そのトレーニングの場所として、大学院は大事だと思っている。そのトレーニングとしての価値を考えれば、数年かけて学ぶ価値はあるだろう。

他にも数年前から博士もちのYoutuberも出てきてソフトウェアのチュートリアルや就職について話をしてくれる人も出てきた。

コロナ下の影響だけでなく、科学全体の流れとして国からの支援だけでなく、積極的に科学を援助したい人たちからの支援をもらうという流れが出てきている。アカデミストでは、支援した研究が有名雑誌に乗るほどの成果をあげることもあったらしく、まさしく支援の新たな形ができたと思っている。

ちなみにアメリカでもExperimentというクラウドファンディングもあり世界的な流れとして、市民による研究支援が増えていくことになるのだと思う. さらに個人的には、オープン化の波に押されることになると思っている. 

正直これだけでは研究が続けられるとは思わない。お金を一定期間出せる場所を探す能力だったり、分野的な盛り上がりもあるので、そこらへんに注力する必要はあるだろう。

知り合いの研究者では、副業的に企業研究を手伝うことで収入を得ている人たちもいて、幅広い研究者のあり方が可能になっている。企業とかアカデミアとかいう区切りではない、兼業的なあり方が可能になっている。

また日本でも大学院生に対して給料を支払う研究者も増えつつあり、このような流れは一層強まると思っている。若手の研究者の方には、以下の例を知っておいてもらいたい.

0. 学振や民間の研究をしている財団から助成金をもらう

言葉の通り. 

1. お金が出る大学院にいく.

OIST(年間240万程度+学費を返済不要の援助として提供)が代表例だが、少額でもお金が出る大学院は出始めているようだ。理研でも、大学院生へのサポートを行なっており、こういった選択肢があることは指摘しておきたい。

2. 大きな科学予算を取得している. 研究室に所属する

実は, CRESTという科学予算だと、学生に給料を支払っても良いとする規定があり、研究のお手伝いをしながら給料をもらえる状態にすることができる。

学部生の人たちには、ここら辺の規定も知っておいてもらいたい。

ここら辺のことをそのうちまとめておきたい。


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