沖縄ロック沖縄ソングについて
堅苦しいストレス社会の中で生きる現代人。
そんな我々が忘れかけている優しさを琉球音楽は教えてくれます。
今回は有名な琉球、沖縄にまつわる曲をそのバックグラウンドと共に紹介します。
島唄 THE BOOM
琉球音階を早期にメジャーシーンで使ったのがこの島唄です。THE BOOMの宮沢さんは、実は山梨県出身なので沖縄は遠い存在だったのかもしれません。しかし、沖縄戦の惨状を知った宮沢さんは、この歌をレクイエムとして作ることにしました。
ウージの森で千代にさよならという一節も沖縄戦を想起させます。「風を呼び嵐が来た」という嵐も米軍のことでしょう。
平和な沖縄が保たれて、永遠に夕凪が吹いていてほしいという君が代のような平和ソングです。
島人ぬ宝 BEGIN
BEGINは、いかすバンド天国出身のバンドです。
イカ天といえば、短期間で多くのロックバンドを世に送り出してきました。
イカ天時代は、ブルージーな曲の印象がありますが、2000年ごろの沖縄サミットの開催に合わせて、沖縄出身のバンドとしてこの曲を作ることになったそうです。
「涙そうそう」や「海の声」など沖縄ソングを代表するアーティストであります。
ハイサイおじさん 喜納昌吉&チャンプルーズ
喜納昌吉は特筆すべきアーティストです。
1970年代にメジャーでリリースされると、沖縄音楽を取り入れた曲としてはかなり早期にヒットしました。矢野誠、矢野顕子、林立夫なども参加したバージョンは完成度の高いものになっています。
ハイサイおじさんの歌詞は沖縄戦に影響されており、元になった話はかなり衝撃的なものです。それを乗り越えて逞しく生きるポジティブな沖縄の精神性が表されています。甲子園でも沖縄からの出場校が演奏する曲として有名です。
志村けんの変なおじさんというネタも、この曲の替歌から始まったそうですよ。
細野晴臣や久保田麻琴などのアーティストに影響を与えた曲であり、細野晴臣の泰安洋行や後の民族音楽的な路線に影響与えています。
Longiness
SugLawd Familiarの楽曲Longinessをリミックスした、Awichさんなどの沖縄のヒップホップアーティストが集まったこの楽曲も、「歌と踊りで凌いできた島の涙を飲み干し We never back down」という一節があり、沖縄県民が文化としての音楽を大切にしているのが分かります。
まとめ
沖縄音楽は沖縄県民だけでなく日本人全体にとって大切なものでした。沖縄のガラパゴスな文化は近年多くのアーティストに影響を与えています。
また、沖縄戦のことも深く関係している曲が多いです。音楽を通して沖縄戦が風化しないように、平和が続くように考えなければなりません。
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