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今さらシックスセンス見れた

 ネタバレの温床となっているシックスセンスですが、自分は今までの人生でネタバレされることなく生きてきました。シックスセンスを見れたので感想を書いてみます。

ネタバレとオチ

 シックスセンスは、マルコムという精神科医がコールという現世に恨みをもった幽霊が見える男の子を治療していくというお話です。

 しかし、マルコムは映画の最初のシーンに昔の患者に銃で撃たれます。その翌年からコールの治療に取り掛かっているのでマルコムは生きてるんだなと思いきや、コールは幽霊と話せる子です。

つまりマルコムは本当は死んでいた幽霊なのです。

その証拠に、マルコムはコール以外の人と話していませんし、コール以外は誰もマルコムに言及しません。

ホラーなのに感動する名作

 シックスセンスを全く知らない自分は、大どんでん返しホラーとしか思って見てました。

オチはたしかにどんでん返しです。

エスターのような終わり方もありますが、シックスセンスは今まで見たホラー映画では味わったことのない感情になりました。

母親と息子との関係が物凄く丁寧に描写されているのにも驚きました。母親の愛を感じる映画でした。

コールの母親の母親、つまり祖母も、幽霊として生前に娘(コールの母親)に伝えられなかったことを伝えて成仏して、マルコムも成仏したようで良かったです。

この映画のトリビアをひとつ

 この映画の脚本は、

「普通の人々」と「エクソシスト」を足して2で割ったような脚本だと監督は言っています。
「エクソシスト」はホラー要素を、「普通の人々」は精神分析や現代社会の病を描いています。

「普通の人々」は、"普通でなければならない" という固定概念による苦しさを描いている名作です。

80年代以降アメリカでは、精神分析などによるカウンセリングが普及して、映画のモチーフとしても多く取り上げられています。

シックスセンスが偉大な映画である理由は、ホラーや人間模様、現代社会の問題点などの異なったテーマを吸収して完璧なシナリオを作り上げている点にあります。

幽霊について考察

 幽霊について分析すると、この映画では、この世に未練を持った死者が幽霊になるようです。

幽霊はどうやら生きている人とは、寝ている時だけ意思疎通できるようです。

一個凄い疑問なのが、幽霊は聖域の教会に入ってこれないのに、なぜマルコムは入ってこれたのでしょうか。もう一回見たら分かるかな?

 地縛霊のような怨霊だと、シャイニングとかのめちゃくちゃ怖い作品も印象的です。

シックスセンスも、めちゃくちゃ怖い血糊のシーンもありますが、オチや設定が秀逸なのでそこまで暗くならずに見れました。
母親の愛の偉大さを痛感しました。感動しました。

素晴らしい映画なので、もう一回見てみると気づきがありそうでした。


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