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第22回定期勉強会

こんにちは😊
去る3月24日(金)に、第22回オンライン定期勉強会が行われました✨✨

今回は、“広島県立障害者リハビリテーションセンター”の三谷良真先生
“訪問看護ステーションあすか”の小柳翔太郎先生から、
「READモデルについて」
というテーマで講義をしていただきました🥸✒️

今回の勉強会では、
小児リハビリテーションにおけるエビデンスに基づく意思決定モデルである
READモデルについて講義が行われました。
✅ I Novak, et al. "Rehabilitation evidence-based decision-making: the READ model." Frontiers in Rehabilitation Sciences 2 (2021): 726410.

1. READモデルについて(三谷先生)

READモデルとは、
エビデンスに基づいた意思決定を行うための意思決定アルゴリズムであり、
2021年にIona Novakらが発表した概念です。
READモデルでは、
・Family-centered practice
・Shared decision-making(SDM)
・目標設定
・子どもができることに焦点を当てる

などが原則となっています。

READモデルは以下の7層で構成されており、
アルゴリズムに従って1〜7層を行き来します。
第1層:子どもと家族が目標を設定する
第2層:目標は現実的?実現可能?
第3層:予後に基づく目標の再調整(必要ならば)
第4層:エビデンスに基づく介入方法の選択
第5層:エビデンスに基づく介入様式の選択
第6層:エビデンスに基づく介入量の選択
第7層:介入を提供しアウトカムと目標を確認

2. Family-centered care/serviceについて(三谷先生)

次に、READモデルの原則にもなっているFCSについて、
FCSの概念や実践についての説明がありました。
ここでは、FCSの実践において、
家族との情報共有・意思決定の尊重が重要と言われていました。

FCSについては過去の勉強会でも取り上げているため、こちらをご覧ください🙋‍♂️
✅第6回オンライン定期勉強会「FCSについて①」

✅第7回オンライン定期勉強会「FCSについて②」

✅第12回オンライン定期勉強会「Family-Centered Servicesについて」

3. 目標設定について(三谷先生)

次に、READモデルの第1層〜第3層で重要となる
目標設定
についての説明がありました。

リハビリにおける目標設定では、
目標を協働的に設定していくプロセスや対象者中心の意思決定に基づくことが重要である。とされており、
リハビリに関わる人々(子どもや家族を含む)が能動的に選択し、共有されることが強調されていました。

また、医療者と対象者が合意を得て行う意思決定モデルであるSDMに含まれる
コンセプトなどについても紹介されました。

4. READモデルを用いた模擬症例に対する臨床推論(小柳先生)

最後に、脳性麻痺児の模擬症例を通して、
どのようにREADモデルを用いるかの具体例を紹介していただきました。

今回の講義を通して、READモデルや既存のエビデンスをどのように臨床で用いるかについて具体例を知ることができ、自分の臨床でも取り入れることができるようにしたいと感じました。また、改めて目標設定や家族への情報提供の重要さを感じました🙃🔥

今回も多くの方に参加していただくことができました!
参加していただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました😆🙏

次回は4月28日(金)21:00〜
「広島県内の施設紹介」
をテーマに広島県内の小児リハに携わっている施設を紹介する予定です🙋‍♂️
※次回は広島県内の方のみを対象に実施する予定です。
5月の勉強会については後日各種SNSで告知する予定です。

今回の勉強会にて小児リハネットワーク広島は
無事2年目を終えることができました🙌
これも日頃、勉強会などの活動に参加してくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございました😆🙏

来年度も「子どもと家族を主役に」を理念に
勉強会などを実施していく予定です✨✨
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
来年度もよろしくお願い致します
🥺🤲

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