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第12回定期勉強会

こんにちは😊

去る4月22日(金)に、第12回オンライン定期勉強会が行われました!
今回は、”重症児デイサービスあすか”の小柳翔太郎先生から、
「Family-Centered Services」
というテーマで講義をしていただきました🥸✒️

今回の勉強会では、冒頭に2年目を迎えた小児リハネットワーク広島の設立の趣旨や解決したい問題点についての紹介があり、後半にFamily-Centered Services(FCS)に関する講義が行われました。

小児リハネットワーク広島については、第1回目の勉強会の記事で詳しく紹介されているで興味のある方はご覧いただけると幸いです🙇‍♂️
第1回オンライン定期勉強会:ネットワーク設立の経緯と施設間連携について

次に、脳性麻痺をもつ子どもを育てる母親の経験についてのシステマティックレビューが紹介されました。
✅Smith, Meg. "Mothers' experience of having a child with cerebral palsy. A systematic review." Journal of Pediatric Nursing 64 (2022): 64-73.

この文献では、母親の経験を記述した質的研究を統合し、
① 適応と犠牲(adapting and making sacrifices)
② 罪悪感と文化的非難(guilt and cultural blame)
③ 社会的スティグマと孤立(social stigma and marginalization)
④ 身体的困難、環境的困難、経済的困難
 (physical, environmental, and financial challenges)
⑤ 医療経験(healthcare experiences)

の5つのテーマを特定していました。
また、この文献の中で特に印象的な部分として以下の一文が紹介されました。

この一文から情報が御家族に与える影響の大きさ、客観的評価に基づいた情報提供や多職種連携の重要性を感じます。

最後に、FCSの概念やFCSの前提・原則・要素、MPOCが紹介されました。
こちらについては過去の勉強会で詳しく紹介されているので下記をご覧ください👇👇
✅第6回オンライン定期勉強会:FCSについて(1)

✅第7回オンライン定期勉強会:FCSについて(2)

まとめは以下とさせていただきます🙋‍♂️

◎小児リハネットワーク広島は「子どもと家族が主役として輝ける環境づくりのために、施設の垣根を越えてセラピストの輪を広げていくこと」を活動理念に掲げる団体。
◎脳性麻痺をもつ子どもを育てる母親は様々な困難な経験をしており、医療従事者に対しては、自分たちに誠実にすること、正確で個別の情報を与えること、行動計画を立てること、対等なチームメンバーとして扱うことを望んでいた。また、医療従事者からの脳性麻痺に関する不正確で一貫性のない情報によって、エンパワーメントの感覚が損なわれたと感じている。
◎FCSは子どもと家族に対する姿勢、取り組み方のことでありセラピストが備えておくべき哲学である。その実践には共有・尊重・協働が重要である。

今回の講義を通して、自分たちが関わらせていただいている御家族がどのような経験をし、どんなことを感じてきたのか。また、どのようなことを私たちに求めているのだろうかということを改めて考え直す機会になりました🙃🔥

今回も広島県内外の多くの方に参加していただくことができました!
参加していただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました😆🙏

次回は5月27日(金)21:00〜
「ICFとF-Words」について講義していただく予定です🙋‍♂️

小児リハネットワーク広島は皆様のおかげで2年目を迎えることができました🙇‍♂️
今年度も定期勉強会をはじめ色々な活動ができればと思います🔥💪

広島県近辺で活動している方で興味を持たれた方は、
是非とも参加していただければと思いますのでよろしくお願いいたします🥺🤲

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