英語が上手なデンマーク人の間違い英語③ - Economics と Finance
僕は本業とは別に、グロービスのビジネススクールでファイナンスの授業を教えていたりします。
日本では対面のクラスを担当していましたが、デンマークにきてからリモートクラスです。
さて、僕が教えている「Finance」は、事業活動に対してどのくらいのおカネを投資すべきかという戦略的な意思決定をするための方法や考え方。いわゆるCorportate Finance という分野です。(※ 個人投資とか銀行の融資とかとはまた別の分野なので、詳しくは👇を参照くださいませ)
グロービスでは、「ビジネスパーソンが実務で使える意味あるコトを教える」ということを重視しているので、仕事で活用できない学問的なことではなく、業務で使えること、マネージャーとして意識すべきことなどを重点的に教えるようにしています。
なので僕のファイナンスの授業では、お金や社員の時間といった経営資源をどうやったら効果的に使えるのか?という実務的な内容を教えています。
でも、僕のデンマーク同僚たちは、「ヒロシが教えているのは Economics だよね〜」と思っています。
うーん・・・、経済学というとマクロ経済とかミクロ経済というようなアカデミックで社会全体にインパクトがあるようなイメージがあるので、僕が教えているファイナンスとはちょっと違うのです。
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実はデンマーク語では、経済学も経理も財務も全部「økonomi」
英語なら、Economics (経済学)、Accounting (会計/経理)、Finance (財務/投資)と分野が細かく分かれているのですが、デンマーク語だとぜーんぶøkonomiのようなのです。
交通費など、業務のために何かの出費があれば、社内の økonomi system に登録して、立て替えたお金を返してもらったりします。
会社以外でも、家の貯金やローンについて考える家計もデンマーク人にとっては private economy。
英語でEconomy というと、社会全体の経済のことを指すので、家計のような小さいなものはEconomyと言わず、Personal Finance と呼びます。だから、private economyと言われると違和感を感じちゃう (笑)
そして、僕が教えているような Finance のような分野もデンマーク語ではøkonomi。
だから、同僚的には僕が教えているのは Economicsだと思っています。
でも、前述した通りEconomics と言うと経済学。
だから経済学と言われるとちょっと違和感がありまくりです・・・😅
まぁ、でもデンマークではそういうものなのでしょうがない (笑)