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ユダヤ人投資家に教えてもらった「3年後でも使えるスキル」

今日は、昨日のnoteで予告した「英語に疲れる」というテーマで投稿しようと思っていましたが、日経COMEMOさんが #3年後に必要なスキル に関する意見募集をしているのを思い出しました。

しかも締切は今日!!

というわけで、急遽差し替えさせていただきます〜。

3年先の予測に意味があるのだろうか?

さて、日経COMEMOさんのお題は「 #3年後に必要なスキル 」ということですが、変化が著しい今、3年後の予測をするのはちょっと難しい気が・・・

今からちょうど3年前の2019年7月と言えば、僕は奥さんのデンマークの大学院留学に同行するための出国準備でてんてこまいな時期。

その時は世界がコロナで生活様式が一変し、リモートワークが大きく広がるだなんて微塵にも予想してませんでした。ロシアがウクライナに対して暴挙を振るったせいで世界のサプライチェーンが打撃を受けるだなんて想像もできませんでした。

たった3年でこうも世界は変わったのに、3年後に必要なスキルを予測できる自信は僕にはありません 😅

でも「3年」には意味がある

もちろん予測できないからと言って何もしないと、それこそ取り残されてしまうかもしれないし、最悪「技術的失業※」で職を失ってしまうしれない。(※ 技術の進歩によって労働者の雇用機会が喪失してまうこと)

まさに日経COMEMOさんが紹介している記事で言われているように「技術革新のスピードは速く、個人が持つスキルは短期間で陳腐化」しちゃうのです。

とは言え、新しいスキルの獲得は一朝一夕いっちょういっせきで出来ることではありません。新しいことを学んで、実践してみて、仕事として使えるようになるためには時間がかかるものです。

でも「3年も」あれば、新しいコトを学ぶには十分!
2年あれば大学院などで学位を取ることだって可能なのですから。

何を学ぶべきか?

さて、政府や会社が、「IT人材」「データアナリスト」「プログラミング」などと、声高にリスキリング計画を打ち出しているわけですが・・・

安易にこの流れに乗るはあんまりお勧めしたくないなぁというのが僕の意見。

まず、政府やメディアが捉えているトレンドはあくまでも「今」であって「3年後」にも必要なスキルとして存在しているかは分かりません。

また、勤めている会社が主導するリスキリングの場合も眉唾もの。会社というのは、ちょっとでも業績が変わったり、社長が変わっただけでコロッと態度を変える虚なものなのです。それにせっかくリスキリングしても、出口先がなく、結局同じ職場に留まってる・・・なんてことも良く聞く話。

それに「トレンドワード」になっている領域は競争が激しくなる領域でもあります。みんながこぞって参入したらスキルの供給過多になって、逆に活躍するのが難しくなる恐れも・・・💦

では結局どんなスキルが良いのか?というと、ITとか語学といった固有スキルではなく、応用が効く普遍的なものの方がおすすめ。

実はそのお勧めをしてくれたのは、15年以上も前、僕が20代の時に偶然出会ったユダヤ人のベンチャー投資家でした。

ユダヤ人投資家から教えてもらった3つのアドバイス

そのユダヤ人は、アメリカ東海岸でベンチャー投資に成功した初老の方です。知り合いのホームパーティでたまたま居合わせ、なんとなく話しかけたらなぜか意気投合。

いろいろな経験談をしてくれたのですが、その時にもらったアドバイスがこちら。

いいかい、ヒロシ。世の中は変化が早いが、それはチャンスがたくさんあるということだ。

でも、チャンスはいつも突然やってくる。
そして、君のアンテナが大きくないとチャンスはキャッチできない。
ここで言うアンテナはラジオじゃないぞ。パラボナアンテナだ。
パラボナが大きければ大きいほどチャンスをキャッチできる。
だからパラボナを大きくするんだ。

もちろんパラボナを大きくするために専門性を磨くことは大事だ。今の仕事をしっかりやって専門性を高めなさい。

でも専門性だけでパラボナにはならない。

だから他に2つのスキルを身につけなさい。

ひとつは、ビジネスだ。会社がどうやって儲けているのか、利益がどこから生まれているのか、コストがどのくらいか、投資のリターンがどのくらいか、そのカネのカラクリを理解できるようになりなさい。ビジネスを理解している専門家はどこでも活躍できる。

そしてもうひとつは、契約というルールだ。我々は資本主義というルールで試合をしてるんだ。そして契約書はルールだ。ルールを知らずに試合したら負けるように、契約書を理解しないやつは勝てないか騙されるんだ。だから契約書を読めるようになりなさい。

だから君はこれから2〜3年をかけて、専門スキルビジネスのカネの流れを理解するスキル、そして契約書のキモを読み解くスキルの3つを鍛えなさい。

そうすれば、君はチャンスを逃さないでキャッチするスキルが身に付くだろう。

15年前にもらったこのアドバイス。僕にとっては印象的で記憶に刻まれているのですが、改めて考えてみると、ビジネスパーソンとして必要な要素が詰まってる!

しかも、2つ目と3つ目のスキルは、資本主義において実に普遍的なスキル。技術の進歩でも陳腐化しにくく、応用が効きやすい。

そして何より最終的に身に付くスキルは「チャンスを逃さないでキャッチするスキル」。表面的で競争が激しいITやプログラミングスキルよりも、より大きな機会につながる可能性があります。

スキルの磨き方

ちなみにこれらのスキルを2〜3年の時間をかけてじっくりと身につけるなら、お金をかけてビジネススクールに通うというのがひとつの方法です。(実際、僕はこのユダヤ人投資家の言葉でビジネススクールに興味を持ち、社費留学制度を使って留学をしました)

他にも、異業種交流会に参加して業界のビジネスモデルを学んだり、複業やボロンティア活動を通して経験を積むのもいいかもしれません。

契約書に慣れるなら、賃貸契約書を隅々まで読んだり、会社の就業規則や稟議規定を読み込むのもオススメです。契約書の構造を理解できるだけなく、会社のルールも把握できます。もしかしたら他の人が気がついていないルールや例外規定が書いてあることもあったり。

いずれにしろスキルを得るために3年も時間があるのです。
まずは自社ビジネスのカネの流れや就業規則にちょっと興味を持ってみるだけで新しい学びに繋がると思います。


#日経COMEMO  #3年後に必要なスキル #3年後に必要なスキル

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