「スキーマ療法⑨欠陥/恥」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた
18種類のスキーマの4つ目は、
「欠陥/恥スキーマ」です。
このスキーマを獲得してしまった原因は、
⑧不信/虐待スキーマと同じです。
その上、大切にされる感覚が無いまま育ちます。
特徴は、
⑴自分は不完全で他者と比べて劣っており
「価値が無い」「愛される値打ちが無い」と信じている
⑵自分はあらゆる「欠陥」を持っている
⑶自分のことを「怒りっぽい」「いやらしい」「邪悪」「醜い」「怠け者」
「ばか」「つまらない人間」「変わり者」「横暴」「太り過ぎ」
「痩せすぎ」「弱すぎ」などと捉えている
⑷自分の中の性的欲求や攻撃性を恥ずかしいと思っている
⑸自分の言動が問題ではなく、存在そのものが問題と考えている
⑹自分の欠陥がばれないように、他者との交流を避ける
⑺他者からの批判や拒絶に対し過敏で、激しく落ち込み、
激しく怒ることもある
このような自己像を持ちながら生きていては、
苦しいのは当たり前だと思います。
「大切にされる感覚が無いまま育った」
というのは本当に悲しい現実です。
誰でも大切にされたいと思うのが当然です。
「大切にされた人」と比べてしまうのだと思います。
以前の私はよく自分の事を、
邪悪な存在で不幸を呼ぶと思っていました。
このスキーマの治療目標は、
①失った自尊心を向上させる
②「欠陥がある」という間違った感覚を認識できるようにする
③欠陥があったとしても恥じるのではなく、乗り越えればよいと考える
④「人間は不完全な存在」で「それが完成形」であり
「お互いが助け合い、大切にするように社会は出来ている」
と認識できるようにする
修復されると、
⒈他者と一緒にいても落ち着いて過ごせる
⒉些細なことで傷つかなくなる
⒊対人関係に積極的になる
⒋自意識過剰が緩和される
⒌他者は自分を受け入れてくれると考える
⒍他者から批判されても、自分の価値を認めることができる
⒎自分や他者に完璧を求めなくなる
⒏自分を大切にしてくれるパートナーを選ぶようになる
この恥ずかしいという感覚は、
育ちの悪さがバレてしまうや、低学歴がバレてしまう、
気にしているコンプレックスがバレる等もあると思います。
こんなバカらしいスキーマのせいで
人生を損していることに気がついてほしいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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