私ならこう答える『断る勇気』
ベストセラー『嫌われる勇気』の共著者である古賀史健さんが、読者ぺんぺんさん(40代 女性)からの「仕事を断れない。断る勇気を持つには?」の質問に、「断る勇気ではなく人にお願いする勇気を持つこと」とアドバイスしています。
たしかに「仕事を断る」ことがポイントではなく、「人にお願いしてやってもらう」ほうに持っていけば、問題は解決しますよね。
ただ一方で、その「お願いするのがむずかしいんよ」という人も一定数います。お願いすることも悪い気がしてむずかしい人はどうしたらいいのでしょうか。「断る勇気」、いいテーマなので考えてみました。
ペンペンさんは「10年前、『嫌われる勇気』を読んでずいぶんと救われた。ただ、いまでもつい頑張ってしまうことがある。そんなとき、周りの評価を気にしてどうしても断れない。どうしたら【断る勇気】を持てるか」という質問でした。
対して古賀さんは、自身の経験から、「自分も仕事はひとりでやるものとずっと思っていたし、そうしていた。けれども仕事が増えて行ったことであるときから人に仕事を頼むようになった。ペンペンさんが持つといいのは【断る勇気】ではなく、誰かに仕事を【お願いする勇気】」と話していました。
アドラーの考え方と古賀さんの見解
精神科医・心理学者アドラーの主張は、嫌われてもいいというスタンスでいれば、もの申していていける――自分らしい生き方ができる、というメッセージ。
そこから一歩進んで古賀さんは「断ることが目的ではなく、【勇気】が大事。だから「誰かにお願いしてみるといいよ」と言っています。
私も、一人で抱えて頑張っている人には、「固定観念にとらわれているだけだから、一度やってみると違うかもよ、」とアドバイスをすることがあるので、古賀さんの言わんとする部分はよくわかるところです。
相手の顔色を気にして、死ぬほどもがいた私
ただ一方で、一杯いっぱいになっている人って、考えがぐちゃぐちゃになって、気持ちが上がったり下がったりしていることも少なくないんですね。
「あー言ったらどう思われるだろう、こう言ったらこう思われるんじゃないか」、と思い出して。
かくいう私も休暇届を3日出せず、悩んで3か月連続で風邪を引き、熱を出したり、後輩を注意できず1日営業で一緒に車で回っていながら、苦笑いして雑談で終わったり……。
好きな人に笑ってもらおうとして、ジョークを言って「つまんなーい」「なにそれ・・・」といわれて沈黙してしまって苦しい想いをしてたんですね。
そんな私がいまではどういう相手でもビビらず言っていけるようになったのは、苦手な訓練のたまものです。
ですからペンペンさんのように「断れない」という人の気持ちも、すごくよくわかるんです。
私のような弱気な人は、その「勇気」云々の前段階で悶絶しているんです。
断らずに、仕事をお願いせず一気に負担感が減り爽快になる法
では断らずに済み、さらには仕事をお願いして悪いなという負担感をも感じずに済み、さらにはストレスをも一気に解消する――そんな夢のような方法を読者のあなただけに教えます。
それは……
きつそうな顔をして、「あー大変、もう一杯いっぱい」とボヤくことです。
忙しそうにして、あれもやんなきゃ、これもやんなきゃという感じでボヤきながらも「助けて~」という感じでいると、どうしたの? と気に留めてくれる人が現れてきます。
なぜなら一定数の人は助けてあげたいと思っているからです。
仮に助けるまで相手に余裕がない場合でも最低話は聴いてくれます。
話を聴いてもらえたら、あなたの負担やストレスはかなり軽減され、仕事に対して前向きになれます。
こんがらがっていた頭は整理され、予想していたよりも仕事が早く終わることもあります。
ひろ&れいこの最高の引き寄せメソッド「クリアリング」
じつはこれは、私たちが30年前、偶然知った願望達成メソッドです。嫌なことがなくなり、望む方向へ舵を切る。嫌いな人は目の前から去り、好きな人が近づいてくる。
止まっていた未読メッセージには次々と既読が付き、返信がきはじめる。疲れ果てていた体調が急激に改善され、絶好調になる。
トラブル、事故まみれだった状況が急激に好転し、スイスイと物事が進みはじめる――そんな夢のような魔法のメソッドが「クリアリング」です。
言わなくてもものごとがうまく進むことがある。
……というと魔法の剣みたいに感じ、まやかしのようにも思うかもしれません。けれどもちゃんとした根拠があるんです。
『嫌われる勇気』の考えのベースとなっているのは、アドラー心理学。トラウマといったものなどはなく、個人の行動の結果、困難は克服できると称するものです。
それはそれで個人を鼓舞するもので具体的であり有効な策です。ですがその一方で過去の経験からくるトラウマはやはり根強く残るものなのです。
芸能人から有名人、一般人に到るまで、お付き合いがはじまり、結婚した後に浮上してくるのがまさしく過去のトラウマです。感情が激しく揺さぶられ、相手を責めてしまったり、自己卑下してしまうのもそのせいです。
また無意識下で動いている感情もものごとを左右します。ペンペンさんの問題は、傷つきやすい人や顔色を伺う人にとってはそうそう簡単に人には頼めない=そう簡単には片づけられない問題なんです。
こうした状態やこうした状況に陥っている人にとっては、アドラー心理学より下位概念が引っかかっているんです。無意識や集団心理、過去のトラウマ的できごとがフラッシュバックしたりして身動きが取れなくなっているんです。
そんなときに、すべてを田楽刺しのように力を得る「クリアリング」の手法を使って、まずはひとりごとのようにボヤくことで、自分自身の【想い】が掃除されるんです。想いが【●】から【 】のような状態にまっさらになることで、すっきり感がくるんです。聴いてもらえた感が出てくるんです。
そうすると(一般的に似た言葉で「ガス抜き」といいますね。)スッキリ落ち着くんです。落ち着いたらプチ余裕が生まれる。その段階になって初めて人に頼めるかどうかの状態になるんですね。
「クリアリング」を知り、使い始めた瞬間
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