私のトラウマ12
沖縄移住2年を過ぎてから、運転にも慣れてきて、新しい送迎ルートを試してみようという気になる。だいぶ土地の事も分かったし、どの道がどこへつながるかも分かってきて、運転ひたことはなくても、安全なルートは頭に入っていた。
今までなら避けていた送迎ルートを走る気になったことも成長だし、新しい道を走れた自分が嬉しかった。自信をひとつずつ回復していった。それでも、小回りのきく会社の軽自動車しか運転しなかったし、自分の車のを持つ事は考えなかった。
茨城でも、沖縄でも、徒歩と公共交通機関と、
友人知人の運転頼り。みなさん、ありがとう。
自信を回復していったとはいえ、遠出の外出の運転は相変わらず断っていた。やっぱり、怖かったから。もし、事故を起こしたら。人の命を奪ったら。それが、怖かった。あっけなく事故は起こる。命は、失ったら、戻らない。
車の運転は、いつも怖かった。
そんな私が、今回、両親の来沖に合わせて、レンタカーを借り、普通車で、那覇空港へ迎えに行った。
とても大きな挑戦だった。
とても怖くて、やっぱりバスで迎えに行こうかと当日まで迷ったし、両親にも無理はするなと言われた。
でも、ここで挑戦しなかったら、次はいつチャンスが来るか分からない。先延ばしにせず、今こそ、実行するチャンスなんだと思った。
那覇空港までのルートは、何度か通った事がある。那覇空港自動車道を通れば、案外、道は簡単だ。
行けるはず。
不安とわくわくがあった。
両親を迎えに行く当日の朝、レンタカーを借りた。緑色のヴィッツだった。仕事で乗っていた軽自動車と比べて、少しだけ丸くて、大きい。レンタカーの手続きを待ちながら、車をぐるぐると観察し、座席の位置を合わせる。
手続きを終えて、いざ、出発!
つづく
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