私のトラウマ13
レンタカーを借り、両親を迎えに行くまで時間があるので、運転の練習をする。
浜比嘉島へ行こう。
浜比嘉島の駐車場なら、広くて車も少ないし、海中道路もまっすぐで広い。練習にちょうどいい。
ここで、事件が。
浜比嘉島の駐車場に無事に停車し、エンジンを止めた。レンタカーの書類が挟まれたバインダーを見て、しまっていたら。
違和感。
なんだろ…??
ん?
…!!
急ブレーキを踏む。
車が前に滑り出し、動いていた。
あと少しで、駐車場隣の草むらに突っ込む寸前だった。急ブレーキを踏んで、間一髪で停車した。
もおおおおお泣
なんで!?どうして?!
混乱していて、ギアがどこに入っていたのか、正確には分からないけれど、パーキングに入れていなかったのかもしれない。サイドブレーキは引いていなかった。
エンジンを止めれば、車は止まっていると思い込んでいた。本当に自分の不注意さに、がっかりする。
言い訳をすれば、今まで乗っていた軽自動車とギアやサイドブレーキの位置が違うから、いつもの感覚と違っていたことも原因のひとつではある。それにしても、不注意が過ぎる。
胸はドキドキして、いつまでもソワソワとした感覚の鈍麻が続いた。やっぱり運転、向いていないのかもしれない。
車は、約2台分くらい前に移動していた。
もし、あの時、異変に気づかなかったら。
急ブレーキを踏まなかったら。
また事故を起こしていた。
まだ迎えにも行っていない。
こんな序盤で、こんな不注意を起こしてしまった。
もし、正面に車が停車していたら。間違いなく、ブレーキは間に合わず、正面衝突していた。人が歩いていたら。車が通過していたら。考えれば考えるほど、怖くなって、起きていない事まで、起こしたような気持ちになって、とても落ち込んだ。
それでも、誰も巻き込まず、正面の草むらに突っ込む前に気づかせてくれた、私を守ってくださっている目に見えない存在と、守ってくれたレンタカーに感謝した。気持ちを落ち着ける為にも、何度も何度も感謝した。ありがとうございます。
やっぱり、静かに、あっけなく、不注意による交通事故は起きる。改めて、怖くなったけれど、それでも、やっぱり、那覇空港まで運転してみたい。
その気持ちは、消えなかった。
つづく
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