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2023年の私

2023年は、おもしろい年だった。無職になって、これからのことがなんにも決まっていない。そんな状態だったのに、こころはなんだか穏やかだった。

2019年に無職だったときは、同じようにこれからのことがなんにも決まっていないし、無収入だし、働いていない自分は、この社会から消えても誰も困らないと思いつめたりしていたのに。

2023年は、違った。

もちろん、不安はあったけれど、日常のほんの小さなことが嬉しかったり、心地よかったり、幸せだなあと感じることが多かった。

小さな幸せを見つけて、いい気分でいる。

そのことに集中していた1年間だったといえる。

歩いている時に、風が心地よかった。
自宅の窓から見える景色が、大好き。
近所の犬は元気かなと、こっそり確認する。
月が綺麗にみえた。
食べたいものを、美味しく食べた。
布団に沈み込む体の重さを感じる心地よさ。
深呼吸をする。体が膨らむ。体が緩む。その感覚。
なにより、住みたい場所に住めている。

ひとつひとつは小さなこと。
その小さなことに気づけて、喜べる。
そんな自分が大好きだと思えた。

貯金は日々、減っていく。
働いていない、後ろめたさ。
体調不良と、加齢に伴う体の変化。
不安になるような事を見ようと思えば、いくらでもある。

嫌な気分でいてもいいし、いい気分でいてもいい。
それは、私が選べること。

それなら、いい気分を選ぶ。

いい気分でいる練習をしていた1年だった。よく頑張りました!

沖縄に住み続ける。
ひとりで過ごす。
掃除をする。

できるかぎり、自分のしたいことを優先した。

自分のしたいことを優先するけれど、予算は限られている。お金をどう使うと、自分は幸せか。試行錯誤しながら、自分にとっての最低限の生活水準を確認できた。そして、最低限の生活水準でも幸せだった。いろんな工夫がおもしろいと感じられる自分が頼もしかった。自分に必要なものが分かったことで、自分の生活には、これだけあれば大丈夫という見通しが立ち、心に余裕が持てた。

沖縄に少しでも長く住み続けるために、家賃とライフラインを支払えるくらいの収入があるといいなあと思っていたら、毎月ちょうどそのくらいの収入を得られるアルバイトを依頼された。

すべて人の縁。いろんな人に助けられた。

単発のアルバイトや、無料塾の心理士、波止場書房でのひろこの部屋。いただいた仕事を、今の私ができる方法で、やる。依頼された仕事を行うことで、初めて経験することや、改めて学びなおすこともあって、自分のリハビリにもなったし、経験も積ませてもらえた。なにより、今の私にもできることがある。その事実が、私の自己受容感を回復してくれた。

自分を優先することに、後ろめたさがあったけれど、自分を優先しても大丈夫だった。自分を優先しても生きていけた。ほんの1年間だけど、その事実は、自分を優先して生きても大丈夫なのかもと思えた。

独身だからこそ、自分を優先できたともいえる。今の私だからこそ、できたことだとも言える。それでも、茨城に戻る選択もあったのに、沖縄で自分を優先して暮らすことを選択した私に拍手を送りたい。自分の望みを、優先できた私が大好きだ。

2023年の収穫は、私なら(なんとか)大丈夫と思えたこと。

たとえ、私がだめになったとしても、私を助けてくれる人達がいる心強さ。それが、私のこころの平和につながっている。

2023年元旦に書いたnote。新しいことに挑戦したというよりも、自分にとって必要なものと、そうではないものを、選別する1年になったかもしれない。誰かと過ごすよりも、ひとりで過ごす心地よさを満喫した1年でもあった。

私なら大丈夫と思えたnote。ちなみに、眠れるようになったのは、実は掃除を終えた11月。心身の疲れを癒す1年でもあった。

新型コロナウイルス感染症にも罹ったし、noteに書こうかどうか迷っているうちに治ってしまったけれど、生理不順やおりもの異常、子宮脱と思われるような症状が起きたりもした。初めて婦人科を受診して、結果的に健康状態は異常なしだったけれど、自分の生活習慣や健康を省みる1年でもあった。

今年は、沖縄観光に行けた事も嬉しかった。両親や友達と沖縄を巡ったり、ひとりで行きたい場所にも行けた。新型コロナの自粛があけたこともあり、沖縄のお盆の時に、近所でエイサーの道じゅねーを見れた時は、沖縄に住んでいてよかったと思った。久高島に行けた事も、とても貴重な体験となった。梅雨の時期に咲く、月桃の花の濡れたような艶やかさも美しかった。

車社会の沖縄で、あいかわらず車を持たずに、徒歩とバス移動を貫いている私ですが、レンタカーで自宅から那覇空港までを運転できたことは、とても大きな自信となった。とっても怖かったけれど、挑戦したことで、私のトラウマは確実に回復した。沖縄に移住することで、車を運転する準備と経験を重ね、今年の挑戦につながったことを思うと、この挑戦のために沖縄移住があったのかもしれないとさえ思える。

まだまだ勉強不足ではあるけれど、沖縄について学ぶこともできてよかった。佐喜眞美術館の沖縄戦の図や、不屈館など、沖縄の戦中戦後の歴史はもちろん、琉球八社などについても知れてよかった。

本や映画も、楽しめた。

自分を整える方法も、増えた。

ほかにもいろんな思い出ができた。

茨城には計5回帰省した。家族や友達と過ごしながら、元気を回復することができた。ありがとう。ちなみに、堅破山の記事が、2023年一番読まれた記事でした。こちらも、ありがとうございます!

私は、ずっと「人生は、修行」だと思って励んできたけれど、2023年を過ごすなかで、もう修行はいいやと思った。

これからは、「人生は、幸せを見つけるゲーム」だと思って、楽しみます。

2023年、ありがとう!!

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