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私のトラウマ4

私に起きたトラウマ反応のひとつ。

悪夢。

運転すると、必ず事故を起こす。
何度でも、必ず事故を起こす。
何度も、必ず失敗する。

そんな悪夢を、何度も見続けた。

運転しなければ、運転できるようにならなければ、という思いや焦りがあるけれど、運転できない自分に劣等感を抱いているから、そんな夢を見るのだろうか。夢の中では、何度挑戦しても必ず失敗する。また運転したら、また事故を起こす。自分で自分に呪いをかけているようだった。夢を見るたびに嫌な気持ちになったし、私はどうせ失敗すると自信が奪われた。

最近は減ったけれど、悪夢は、長く続いたトラウマ反応のひとつだった。

トラウマ反応は、辛い。

だけど、自分がおかしくなった訳ではない。

自分を守る為に、起きている。
自分の身を守る為に、起きている。

命の危険を感じる出来事を経験する。
体は、命を守る為に、戦う。逃げる。固まる。

戦う為に、逃げる為に、体を一時的に操作する。

問題なのは、その危険がさっても、
その反応が残っていること。
その反応が起きてしまうこと。

それが、トラウマ反応だ。

私であれば、交通事故は終わったのに、そのあとも、運転を避ける。運転をしていなくても、フラッシュバックや悪夢を体験する。それによって、日常生活に支障が出る。それを改善する為に、さまざまなケアがある。精神科を受診するひともいるかもしれない。

だけど、誰にとっても大事なことは。

安心して安全に暮らすこと。
それが、なによりも大事。

食べて、寝て、話すこと。

いつも通りの暮らしを続けること。

私は、それだけで、だいぶ落ち着いた。
私は、それを知ることで、だいぶ落ち着いた。

知識は宝だ。知識は薬だ。

とはいえ、交通事故から約17年間、車の運転を避け続けたという点では、ずっと生活に支障が出ていたけれど。

つづく

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