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10月、まだ半袖。美術館にて。

みなさん、こんにち。
あっという間に10月に入りましたが、外に出るとまだ、半袖で過ごせるような気がします。お店は冷房が効いたりするので、Tシャツの中に肌着を着て、お腹を下さないようにしています。本当にお腹が弱い。




このあいだ、特別展「デ・キリコ展」を見るために、神戸に行きました。
久しぶりに神戸に行ったのですが、商店街を抜けると高級ブランドが並ぶ、lこの奇妙なバランスで下町とビル街が入り乱れている感じは新鮮でした。
神戸独特の風景かもしれません。
デ・キリコ作品は、他の美術館でも片手もないほどですが見たことがありました。ですが、この人だけという展示は初めてだったので、興味がありました。私に美術的な知識や素養はありませんが、作風はかなり、キュビズムを代表とするピカソさんやダリさんに近いものがありました。
いわゆる物事を多角的に捉え1枚の絵に表現しているようです。
表現についてデ・キリコさん本人は、

”様々な解釈があっていいじゃないか、
それこそが私の表現するものなんだから!”
というような思いで描いていたようです。

「何訳わかんないもの描いてんだ!」みたいになりそうなもんですが、
周囲の意見はそうではなく、むしろ路線変更して、写実的な絵を描き始めたら、「なんでそんな絵を描いてんだ!君らしくない!」と画家仲間からクレームがきたそうです。一見なんて説明したらいいかわからないけど、十人十色の解釈をもつ画風こそが彼の代名詞でありファンがたくさんいたそうです。

ここまで読むと、かなりマニアックなんじゃないか?と思うかもしれません。ですが、絵画に描かれている規則性のわからない物の意図やヒントが展示と一緒に紹介されていました。なので、ネットで検索したり写真撮影が許可されているような有名な絵には、簡単な注釈だけではなかったのでとても鑑賞しやすく、良い意味で考えを楽しめる展示会でした。
初めは、図録が合間のベンチに置いていないのでがっかりしたのですが、十二分でした。この個展企画側なのか、それとも博物館の仕様なのはわかりませんが、とてもためになりました。ありがとうございました。

すみません。そのヒント、写真に撮れてませんでした。うっかりしてました。

ツインピークスの赤い部屋を想起させるあの模様がありました。
(そう思ったあのは、私だけ・・・?)
今回のヒントなどの紹介がデ・キリコ作品を読み解くだけではなく、
他の美術鑑賞でも通ずる読み取り方の助けにも感じたので、今後、より一層美術展に行くのが楽しみです。
あと映画監督のインスピレーションの発祥元なども発見できるかもしれませんし。

当時の聖書や流行だった画風が、年月を超えて、人が見に来ているのはすごいなと感じます。それこそジェネレーションギャップではないでしょうか。作品を見れるようにしている修復・展示のスタッフや山田五郎さんのように美術館賞の敷居を下げてくれているような方々にも感謝を忘れないようにしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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