こだいらひろき(弁護士/税理士)
弁護士で税理士である者から見た会計と税務について、主にフリーランスや中小企業向けに調べたことを発信していきます。
スクールロイヤーとして活動している弁護士が学校の教育現場を見て考えたことと、普段あまり読まれないであろう教育法規を調べたことについて気軽に読むことができるマガジンです。
コンテンツを創作する人が知っておきたい著作権について気楽に学ぶためのマガジンです。
企業を経営する上で、個人事業主の場合と法人の場合があります。 商業を営む場合、個人事業主となるのは開業届を提出するくらいで済みますが、法人にする場合、その多くは株式会社を設立することとなると思いますが、会社を設立することが必要になってきます。 商業の場合は個人事業主と変わらない規模であっても会社の形態にすることも多くあると思います。 この場合、会社としての負債を経営者が負うことは法律上ありません。 出資した限度で責任を負う有限責任とされています。 こ
所得税の確定申告は毎年みな同時期が期限なので気にしている人も多いと思います。 そのうちパートタイムで勤務している人が掛け持ちしていることも珍しくありません。 この場合、確定申告をしなければならないのでしょうか(2箇所のパート収入以外の収入はないものとします。)。 結論から言うと、しなければならない場合もあればしなくて良い場合もあります。 所得税法では原則として確定申告が必要ではあるが、例外として不要である場合を定めています。 不要とする場合もいくつかの条
会計というのは、ごく簡単に流れを示すと、 ①日々の取引を仕訳し、 ②仕訳したものを勘定口座ごとに集計し、 ③集計した勘定口座のうち、収益に関するものと費用に関するものを集計し、集計した売上から集計した費用を控除して、利益(税引前当期純利益)を求め、 ④利益に税率をかけて税額を求め、 ⑤税引前当期純利益から税額を控除して税引後当期純利益を求める という流れになっています。 勘定口座で損益に関する口座を集計して利益を求めますが、これが損益計算書のもとになります。
これまで資産について取り上げてきましたが、今回は固定資産についてです。 流動資産ではない固定資産は、何らかの支出をして取得します。 この支出により、いくつか運命が分かれていきます。 10万円未満のものを支出して購入する場合、たとえ流動資産とはならないものを取得したとしても、固定資産として計上するのではなく、支出額全額を費用として計上します。流動資産にも固定資産にもならず、資産として計上されないです。物は手元にあって資産と言えるのでしょうけれど会計上は資産ではない
以前に資産の金額は何で決まるのかについて取り上げ、それは取得価額だと伝えました。 この取得価額以外で資産の金額を求めることはあるのでしょうか。 それはあります。 時価で決めることがあるんです。資産のうち有価証券を評価する場合です。 時価というのはその資産を評価する時点の市場価格のことです。 市場価格というのは市場での価格ということなのですが、当然、取得原価つまり取得時の価格のままということはなく、上がったり下がったりするわけです。それは需要と供給
以前に資産って何なのかについて取り上げました。 今回は、その資産の金額はどうやって決めるのか、資産をいくらで評価したら良いのかについて取り上げます。 その人が考える資産の価値で良い、ということであれば、同じ資産でも金額がまちまちになってしまいます。 例えばある人は1億円の価値がある建物だけど、ある人は1000万円だ、という場合、同じ建物でも金額が大幅に異なってしまいますが、それでは他企業との比較ができません。 では資産の金額をいくらで会計上は計上することにな
前回に資産とは何かというのを取り上げました。 今回は資産のうち流動資産と固定資産というのがあるので取り上げます。 資産の分類の方法の一つです。 資産というのは流動性つまり現金化が容易であれば、現金化することにより負債の支払をすることができるので、その企業は安全性があるとされます。 安全性があるというのは破綻しないだろうとされるということです。 この流動性があるものを流動資産、ないものを固定資産と分類しているのです。 では流動性のあるなしをどういった基
会計でよくいう資産って何でしょうか。 当社には資産家が有しているような立派な資産はございません、などと考える人もいるかも知れませんので、取り上げたいと思います。 ちなみに遺産を相続するという相談を受けるときも、財産はありますか?と尋ねると、うちには財産なんてないです、と答えられてしまうので、聞き方には注意が必要です。 資産とか財産とか聞くと、お金持ちが持っている潤沢な現預金、金とか株式とかを想定してしまう人が少なくないんです。 1円でも現預金があれば、それは
自分でも家族でも病気になったり怪我したり、仕事で成果を出せたり失敗したりと、思いもよらなかったことが起こることはあります。 また、家族特に子供の病気や怪我、成長などの出来事について親は憂いたりするものです。 この子は自立できるのだろうか、自分がいなくなっても大丈夫だろうか、大丈夫であるために親として何ができるだろうかなど、心配する人にとって心配はしてもしきれないでしょう。 後でああしておけばよかったというようなことを思うなら、今からああしておけばよかったことをし
これまで取り上げてきました企業会計原則のほかに、適用指針とか、実務対応報告とかというのを目にします。 定めている主体も企業会計審議会のほかに企業会計基準委員会というのも目にします。 一体これらは何で、これらの関係は何でしょうか。 そもそものところを調べるのが好きなので、掘り下げてみました。
以前に通常の販売の場合の収益の実現について取り上げました。 収入を計上するのは実現された時点、通常の販売の場合は商品を引き渡した時点ということでした。 では、委託販売の場合はどうでしょうか。 委託販売というのは、商品の販売業務を他の企業に委託して販売するものを言います。 例えば私の経験だと、弁護士として破産管財人の業務をしたときに、破産管財人というのは破産を申し立てた人なり法人の財産を管理、処分する業務をすることになる裁判所から選任される破産法上の制度ですが
例えば医療機関に初診で通うときにA4用紙3枚も記入する必要があり、しかもその用紙の質問事項がダブっているような場合です。 病気で来ているときにこれほど負担となるのは避けてもらいたいところです。 多少はやむを得ないと思いますが、あまりにも量が多く、同じ質問というのは不合理です。 サービスを提供するために何が必要なもので何が有益なものなのか、何が不要なもので何が無益なものなのか、改めて考えるきっかけになりました。
ある医療機関の話です。 発熱がある人は自家用車で待っていてよいです。 地方だと通院は自家用車です。 それだけでなく、PCR検査も自家用車にいたままやってくれます。 高熱がある場合は医療機関の中で待っているだけでもつらいです。 まわりも息切れしている人が近くにいたら嫌でしょう。 まだあります。 診察代は治ったら支払いにきてくれればいいとのことです。 確かに高熱で小銭を出すのもつらいですし、受渡しされる側も感染のリスクがないとはいえません。
エラーが怖くてトライできない人がいます。 エラーはしたくないんだそうです。 だからトライしないんだとか。 たしかにエラーになったら、 時間が無駄になった お金が無駄になった 恥をかいた 馬鹿にされた 笑われた というようなことが起こらないとも限りません。 だから言ったんだよ、どうせだめなんだからと。 しかしこういう反応をする人は一角の事を成し遂げているのでしょうか? ただ自分がそれを成し遂げてないんだからあなたも成し遂げないでね、自分がみ
一口に税理士と言ってもいろんな税理士がいます。中には赤字企業のために尽力する税理士です。 どんぶり勘定の経営者の中には融資を金融機関に申し込むのも頼み込むくらいしかできない人もいます。こうした場合でも申告のために税理士に依頼していることがほとんどでしょう。 その税理士が、運転資金のためにあといくら必要となるのか、決算書を用いて論理的会計的に説明するのです。 融資後の収支も、その根拠も、資料を作り、説明するのです。 もちろん経営者も説明できるようにできる限り指
いろんな士業の先生とお話しさせていただく機会があり、それだけでもありがたいのですが、とてもためになる話を聞くこともでき、ありがたみが増しています。 そのうちの一つに営業のあり方があります。 経営に必要なことの一つに収支が成り立つことがあります。 収入の範囲で支出をしなければなりません。 しかし、収入がなければ支出をすることができず、経営は破綻してしまいます。 そこで収入を増やすべく営業をするわけですが、営業のやり方も十人十色です。 正解はありません