「書くのに時間がかかる」人が、今日からできる6つのこと
「文章を書くのに時間がかかる」とお悩みの方に、試してほしい方法を6つピックアップしました。
私はコピーライターで、ふだんはメルマガやnote、Twitter、インスタ、Facebookなどで発信するほか、企業のウェブサイトにコラムを書いたり、本を書いたり(今まで4冊出版しました)しています。
基本的には、短い文章を書くときにも、長い文章(本1冊とか)書くときにも、参考になることをまとめました。
1.まず、何に時間がかかっているのか、分けて考える
「文章を書く」とヒトコトで言っても、いくつもの行程があります。
・テーマを考える
・書く内容を決める
・書き始める
・書き終わる
・見直す
・投稿する
取材して書いたり、調べてから書く必要がある場合は、「調べる」「取材する」という行程も入ってきます(取材や調べ物は、「書く内容を決める」の前か後)。
あなたが時間がかかるのは、どこ?
まずは、そこを見極めて、それぞれの対策をしましょう。どこに時間がかかっているかわからない場合は、タイマーを使って測ってみます。
2.テーマ探しと、書く内容を決めるのは、PCやスマホを開く「前」に。
いざパソコンやスマホを開いてから「今日は何を書こうか」と思うと、そこから時間がかかってしまいます。
「何を」「どこに」「どう書くか」をある程度決めてから、パソコンやスマホに向かうようにします。
ネタ探しは日常でできるし、何をどこにどう書くかは、慣れれば頭の中でできるようになります。
電車の中でも、歩いている時でも、掃除中、食事中、頭の中だけ動かせば、時間短縮になります。
ネタは、
・日常のデキゴトを「仕事」か「価値観」につなげる
・誰かの発信を見て「自分ならどうするか」を考える
・読者やお客様からヒントを得る
の3パターンを目安として知っておくと、探しやすくなります。
3.書く前に、内容を箇条書きで書き出す
テーマが決まれば、いきなり書こうとせず、まず、書こうと思う内容を箇条書きで書き出します。
このとき、「書き方のパターン」を2つ覚えておくと便利です。
・ロジカルに伝えたいときの「サンドイッチ型」
・できごとを伝えたいときの「新・起承転結」
このパターンを知っていると、ネタ探しにも役立ちます。
(くわしくは、拙著『発信力を強化する「書く」「話す」サイクル』に詳しく書きました)。
また、「テーマは決まったけど、何をどう書いていいかわからない」場合は、まず話してみるのもおすすめです。
私は、テーマだけを決めて、音声発信で10分、まず話してみるようにしています。書こうと思ったら書けなくても、いったん、頭の中にあることを自由に口に出してみることで、「あー、自分はこういうことが言いたかったのか」という発見ができます。
4.書き始めたら一気に書く!
途中で、調べ物をしたり、何かを確認したくなっても、とにかく一旦最後まで書く。ここが重要です。
途中でググったり、何かを探したりするから、余計な時間がかかるのです。
調べてから書く必要がある文章に関しては、書く前に、しっかりと「調べる時間」を取っておきます。その際も、時間を決めておかないと、調べ物にだらだらと時間がかかるので、「今から1時間で調べる」と決めて、時間内で終わらせるようにします。
時間を決めておくと、余計なネットサーフィンに溺れることがなくなります。
5.言いたいことがズレたり、増えたりしたら、別記事にする
書いているうちに、「もっと違うことが書きたくなった」「もっとこういう話も書きたい」と感じることは、よくあります。
最初に作った「箇条書きのガイドライン」から離れるようなことが書きたくなったら、「別記事にしよう」と割り切って、思いついたことを付箋やメモに書いておきます。(すると、次の機会にネタ探しに困ることがなくなります)。
あれもいいたい、これもいいたい、と混乱してきた時は、「伝えたいことは、3つあります」のように先に数字を書いておくのも便利な方法です。
そして、時間がない時は、「今日は、そのうちの1つだけお伝えします」でOK。
あれもこれも、と思いつくことが悪いのではなくて、「新しいネタ、また見つかったな〜」と捉えれば、永遠にネタ不足にならずに済みます。昨日の自分、ありがとう。
6.書く時間を決めておき、時間がきたら、とにかく終了〜
文章を書くのに時間がかかる人は、とにかく「書く時間を決めておく」ようにするといいと思います。
そして、時間が来たら、とにかく終了!!
私は、ふだんのnoteやメルマガもそうですが、本を書くときやコラムを書くときも、時間を決めておき、そこで終了します。
本の場合も、タイムアウトしたら、その状態で編集者さんに投げていました。相手がいる仕事の場合は、「そこそこのものを時間に遅れて送ってこられる」よりも、「とにかく時間に間に合っている」ことが最低限のルールなのです。
「そうはいっても、最後がうまくまとまらない」という声をよく聞きますが、
文章って、「うまくまとめない」方が面白いことが多いのです。
書き手が「これはうまくまとめたぜ」みたいな文章は、大抵面白くない。読者は冷めてしまうのです。
チャンチャン、みたいな音が聞こえてこない文章が、面白い。
(この辺りの話は深いので、また今度掘り下げて書きます)。
告知記事のように、ガッツリした記事は、1回仕上げておくと、2回目からはバーションアップで作れます。
記事タイトルや、1行目が思いつかない時は、まず本文を書いてから、キラッと光る1行やフレーズを本文の中から拾い上げて、タイトルにすればOK。タイトルや、1行目が書けないからと言って、そこで止まっていては、時間がもったいないのです。
「文章を書くのに時間がかかる」と思う人が今日からできる6つのこと。取り入れられそうなものから、ぜひ、やってみてください。
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