起業した(い)人がやりがちな、差別化の落とし穴
講座やセミナーなどで、「好きなことで起業したいです」「自分のペースで働きたいです」と起業や副業を始めた人に毎月出会う。
ああ、だから、そこで止まってしまうんだ、と気づいたポイントがいくつかあるのでまとめてみます。
ターゲットを絞れ、独自のポジションを取れ、の落とし穴
会社を辞めて起業したい、または、好きなことを仕事にしたいと思って、資格を取る。
資格を取っただけでは集客できないから、起業塾へ行く。
起業塾でまず言われるのは、「ターゲットを絞れ」だ。
そんなふんわりした、みんなに伝えたい、みたいなことでは伝わらないから、ターゲットを絞りなさい。
そして「ターゲットを絞るためのターゲット設定」が行われる。
続いて「独自のポジションを取りなさい」が来る。
みんなと同じ、レッドオーシャンで戦うな。自分だけのオリジナルのポジションを見つけましょう。
そうして、だれも知らないようなよくわからない肩書を作り、
どこかで聞いたような「ノウハウの発信」が始まる。
自分もそうだったから、同じような人がいるはずだ、の落とし穴
よくあるのが、
「起業したけれどうまく行かない人」をターゲットにする、という設定である。
自分自身も、まだ起業して間もないのに、「起業したけれどうまく行かない人」をターゲットに設定すると、いろんな葛藤が起こる。それはそうだろう。
自分もまだうまく行っていないけれど「こうすればうまく行く」と教わったノウハウを、教わったままの言葉で伝えていると、どこにも「自分」がいないのだから。
それは自分の言葉ではない。「借り物の言葉」でしかない。
言葉が借り物だと、自分自身も借り物になる。
だから、質問されるのが怖くなるし、そもそも、これでいいのか、常に不安になる。
自分の言葉ではないからだ。
言葉は、すでに「自分の中」にある
でも、だいじょうぶ。
どんな人でも、「言葉」はすでに自分の中にある。伝えたいことは、もうすでにその人の中にあるのだ。
「借り物の言葉」を脱いで、心の中を掘り下げてくと、ある時、あ今、この人の言葉になったな、という瞬間が来る。
講座やセミナーの中で、その瞬間を見つけるのが私は好きだ。
ターゲットを絞るためのターゲット設定ではなく。どうすれば売れるかのためのポジショニングでもない。
「今まで生きてきた自分の全てを仕事にする」のは、そんな表面を掬うようなことではないのだ。
昨日は、【発信力をあげる"言葉力"体験セミナー@大阪会場】でした。
少人数でガッツリ、頭皮から汗を掻くような時間。たった2時間だけ、同じ場所に居ただけなのに、
その場にいた人たちが、お互い自分の深いところで繋がれたような気がするのには、2つの理由がある。
1つは、私がもともと、そういう人だけが集まるように発信しているから。私の講座やセミナーにはズレた人が来ない。
2つめは、表面的な話や、自分が売れるためにどうするかのテクニックの話をしていないから。人と人が深いところで「共感する」の本当の意味を体験できる時間を設計しているから。
<参加してくださった方の感想>
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大阪の会場では、その「場」にいるからこその一体感が生まれる。ふつうの時間を10倍濃縮したような時間だった。
来週は、zoom開催。
体験セミナーは、1・2・3月限定です。
自分の言葉で発信していきたい人のための本
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