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辛い時救ってくれた言葉を聞きたくない

ボロボロになりながら続けるのは執着だろうか。

それとも、夜明け前がいちばん暗い、というやつか。


「夜明け前がいちばん暗い」

昨年、10年経営した会社をたたんだ。

精神状態も経営状態もどん底で、1ヶ月間仕事以外の人とは誰にも合わず、自宅にひきこもり出した決断だった。

昨今のコロナ禍を見ていると、続けていても到底ふんばり切れなかったはずで、ベストタイミングな決断だったと思う。


「夜明け前がいちばん暗い」という言葉が好きで、仕事でもプライベートでも、何かあるたび自分にかけ続けた。

この頃の私は、自分を向上させられることはなんでもしたし、自己啓発本を読み漁っていたし、土日に仕事は当たり前で、頑張れない人たちの気持ちがまったくわからなかった。


会社を手放したことが転換点になり、人生観や価値観を大きく変えていくのだが、その過程であることに気が付いた。


自分を助けてくれた言葉が、重い。


すがりたいほど唱えていた言葉を、脳が拒否をする。

くやしさとか、もどかしさとか、嫉妬だとか、情けなさとか、申し訳なさとか。 

色々な感情を上手にしまえてないらしい。

だいぶ角がとれてマイペースに過ごせていると思っていたが、まだ持て余しているようだ。

ふたたびこの言葉に励まされることがあるかもしれないが、もう少し先の気がして簡単に使えないでいる。



決断前夜の時期、2つほど受けつくけなくなったものがあった。


性欲と音楽


気持ちに余裕が無さすぎて性欲が一時失われるのは理解できるが(いまはとっても元気よ)、音楽は自分でも驚いた。

聴きながら歩いたり走ったりするのが大好きだったのに、なぜか音楽を聴くことができない。流してもすぐに消してしまう。

自分の中で整理できてないものが大きすぎて、情報を入れたくない状態になっていた。(いまは毎日聴いてるよ)

この経験から自分の中に新しいボーダーラインができた。


性欲があって音楽を拒絶してなければ、とりあえずOK


まだ持て余している感情はあるかもしれないが、自分は過去に大きな失敗を乗り越えたことがあるということが、私のなかで胸をはれることになりつつある。


あの頃目指していた未来ではないかもしれないけど、

ちゃんと毎日幸せで、

あの頃を糧にして生きている。

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