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100日100句。詠んでみた。

俳句を詠むことが、ただ楽しいと思っていた時期を過ぎ、
なんとなく『うまく詠みたい』と思ってしまっていた頃がある。
そんなときこそ、
ますます『うまく詠めない』ものなのだけれど、
それを棚にあげて、
しんどいな、辛いな、やめようかな、と思うこともあった。

そんなとき、アポロさんより、こんなメッセージを頂いた。
100日100句詠んで、その中に一句でも良い句が詠めれば
それはもう名人なのだ
、というような内容のコメント。

私は、この言葉にとても救われた。
なぜなら、日々、詠んでも詠んでも、
『良い句』には程遠かったから。

でも、もしかしたら、100句のうち、一句は
自分が納得いくものを詠めるかもしれない。

そう、他人に評価されるものではなくても、
自分が好きな句なら、
100句のうち、一句は詠めるかもしれない。


知っている方もいらっしゃると思いますが、
私は俳句幼稚園で、
一日一句
、俳句を呟いています。

そして、その拙い句に
嬉しいことに
優しい先生方や、園児のお友達が
毎日、スキ♡やコメントを下さいます。
(※俳句幼稚園の園児じゃない方も下さいます♡)

今日は、今まで
俳句幼稚園で詠んだ句の中で
自分なりに好きな句
少し紹介させて頂こうと思います。

お付き合い頂ければ幸いです。

①「 冬の暮あぁ美しきオレンジの 」

季語:冬の暮 
俳句幼稚園31日目。

②「 片仮名のゴメン一言古日記 」

季語:古日記
俳句幼稚園49日目。

③「 蕪村忌やあれからどんな句を詠んだ 」

季語:蕪村忌
俳句幼稚園75日目。

④「 裁判の結果届いた冬の梅 」

季語:冬の梅
俳句幼稚園80日目。

⑤「 ワクチンの痛み和らぐ梅見かな 」

季語:梅見
俳句幼稚園91日目。

⑥「 麩のとなり蛤咲いた椀の中 」

季語:蛤
俳句幼稚園93日目。

⑦「 ぼんやりと何を想うか春の月 」

季語:春の月
俳句幼稚園97日目。

⑧「 春の波穏やかであれ3・11 」

季語:春の波
俳句幼稚園119日目。

⑨「 義伯母が逝き藤が一気に咲き乱れ 」

季語:藤
俳句幼稚園164日目。

⑩「 カーディガン渡しそびれた春の暮れ 」

季語:春の暮れ
俳句幼稚園173日目。

⑪「 ふるさとのキャベツ届けば長電話 」

季語:キャベツ
俳句幼稚園201日目。

⑫「 梅雨出水流るる涙千寿園 」

季語:梅雨出水
俳句幼稚園211日目。

⑬「 早苗田や五右衛門風呂の湯気越しに 」

季語:早苗田
俳句幼稚園213日目。

⑭「 『斜陽』手に赤提灯へ桜桃忌 」

季語:桜桃忌
俳句幼稚園219日目。

⑮「 夏至の雨上目遣いの迷い猫 」

季語:夏至
俳句幼稚園221日目。

⑯「 怖いってちゃんと伝えよ沖縄忌 」

季語:沖縄忌
俳句幼稚園のお題ではありませんが、番外編として。

⑰「 夏の夕踊り衣装の御越しやす 」

季語:夏の夕
俳句幼稚園225日目。

⑱「 闇の夜は甘口の酒びいどろへ 」

季語:びいどろ
俳句幼稚園230日目。

⑲「 黒南風にボリューム上げるカーラジオ 」

季語:黒南風
俳句幼稚園232日目。

⑳「 試合後の髪洗ふ子の泣き声よ 」

季語:髪洗ふ
俳句幼稚園264日目。

自分のための備忘録。(みんなの俳句大会の記録。)

アポロ杯(2021夏) ※人生で初めて詠んだ俳句
予選通過『夏帽子一年生とゴミ拾い』

白杯(2021秋)
決勝進出『理由聞かぬ母と一緒に大豆干す』

沙々杯(2021冬)
予選通過せず

宇宙杯(2022春)
予選通過『ふらここへ明日の引っ越し報告す』

鶴亀杯(2022夏)
予選通過『三姉妹けんけんぱあの夏の夕』
予選通過『九歳の歴史に学ぶ夜の秋』

こうして書いてみると、
なんだ!私、やっぱり俳句が好きなんだなーって
気付いた気がします。
これからも
『俳句は楽しい』を続けていきたいな。
俳句幼稚園で
いつも的確にアドバイス下さる先生方
そして
優しいコメントを下さる皆さん
ありがとうございます🙌
日々、励みになっています♡

鶴亀杯、大盛況で終わりましたね。
運営の皆様、ありがとうございました♡

今回、たくさんの賞を頂きました。本当に嬉しく、心より感謝致します。
ありがとうございました\(^o^)/

都々逸(2首)

向日葵咲いたね
つぶやく君に
そっとカメラを
向けてみる

こうして同じの
ふたぁつ並べ
ゆっくり過ごした
夏の夕

川柳

思い出す子らと来た日の背くらべ

助けてとウミガメからのメッセージ

デートでも子連れでもなく海月みる

デートでも子連れでもなく海月みる

短歌

夏休み乳母日傘に育てし子故郷戻らず哀感の母

手塩にかけて、愛を注いで育てた子供もやがては巣立って行ゆく。夏休みにも親元に帰ってくることのない子供…そんな子供の成長に嬉しくも寂しくもある複雑な親の気持ちがじーんと心に沁みる一首。これを世の中の子供達に読ませたら、ふとひょっこり実家の玄関先に顔を出すのではないかと思ってやまない…というよりも読ませたい私です。
講評:七田苗子さん

夏休み乳母日傘に育てし子故郷戻らず哀感の母

乳母日傘、本当に大事に育てたことが伝わってきます。お母様の哀感も一入でしょうね。初めての夏休みだったりしたら、本当に帰りを待ち望んだでしょうね。去年、一昨年、帰省できなかった子も多かったかと思います。今年も夏に増加ですね。みなさまが安心して過ごせることを祈っております。
講評:茉叶さん

俳句

九歳の歴史に学ぶ夜の秋

九歳の歴史に学ぶ夜の秋

スルメ句、というんですかね。正直、初見は「??」でした。でも、読み解いていくと、どんどん味わいが出てきて。その上で季節感や微笑ましさもあるなと感じました。「九歳の歴史」をどう解釈するかに、この句の評価はかかっていると思います。九歳で名を馳せた歴史上の人物なんておったかな?(´めωめ`)ンムゥ…なんて、最初はすっとんきょうな鑑賞をしていたオイラ。中七「に学ぶ」を見て、なるほど。九歳の子が、親である詠み手に歴史を教えてくれてる場面かと気づきました。季語が「夜の秋」だから、夏休みも終盤戦。宿題のためかレジャーかは分からないけど、歴史博物館みたいなとこ行って、帰ってきて、夜ご飯食べてる時なんかに、覚えたことを得意げに親に話す男の子の姿が見えました(飛躍させすぎ?かな笑) 親が笑顔で「へぇ~そうなんだ」「すごいねぇ!」と言ってる姿。子の得意げな顔。「夜の秋」じゃなければ、この画は浮かばなかった。季語のチョイスが素晴らしいです。一見、画が浮かびにくいけど、しっかり読み取って画が見えると、ああ、良いなと。みん俳の予選の舞台にあるべき句だと思いました。全句審査後、どなたが詠まれたのか気になり確認すると、なるほどゆずさん。家族の句で一貫されていますが、どちらかというとストレートに詠まれる方。この御句は少しチャレンジングだったと思います。チャレンジ成功でしょう(´めωめ`)b
講評:めろさん

【公式賞】

三姉妹けんけんぱあの夏の夕

そうそう、最初はね、あれ?長男さんいたよね?って思ったの。そうしたら語呂が良いって。なるほどそういう考えがあるんだなって勉強になりました。とても仲良しのご家族で、ご両親思いのお子様たち。笑い声の絶えないおうちの様子を教えていただいた素敵な句でした。素晴らしい俳句をありがとうございました。
講評:しろくまきりんさん

【公式賞】

三姉妹けんけんぱあの夏の夕

解説が不要なすばらしい句です。情景がバーンと入って来ます。遊んでいる子を見守る視線もそこにはあり、何なら蝉の声も聞こえてきます。俳句ってこうやって作るんだなとしみじみ感じ入りました。うちの子らがちょうどこういう時期です。クソ暑いのに外で遊びたがります。夕方少し涼しくなるとほっとします。そして、子が遊んでいるのを見ていると、平和だなぁ~って思うんですね。「三姉妹けんけんぱあの夏の夕」ゆずさんの俳句の雰囲気にあっているなーと思う曲がありましたのでぜひ。
講評:大橋ちよさん

『選外にしてしまったけど一覧からピックアップした句』に選んで頂きました。

九歳の歴史に学ぶ夜の秋

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。ご縁ありましたらエッセイ本も読んで頂けたら嬉しいです💛

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