自尊心について

先月からなにかと自尊心に関するトピックに触れたり、思いがけず考えたりする機会が多い。

私自身、もともと自尊心がものすごく低く、あらゆることに傷つきヘトヘトになるため時期によっては毎日が拷問みたいだったけど、自分をいちいち一生懸命褒めれば自分で自尊心は上げられる、という嘘みたいな当たり前の真実を知ってからは、生きてることに感謝できるくらいには上がったと思う。

「上手くやらないと存在価値がない人だと思われてしまう」という恐怖に焦ったり「自分はどうせきちんと愛してもらえないはず」と絶望的に寂しい気分になったりするのは、自分が自分のことを「そのままでは存在価値がない」とか「そのままで大事にされる価値がない」と勝手に思っていることの鏡。自分が自分を裏切っているという点では、心の自傷行為みたいなものかもしれない。

頭ではわかっていても、今でもそんな思考回路が抗いがたく蘇ることがあると落ち込んだりするけど。

誰かや社会や環境にどれだけ求めても、それらは根本的に自分を満たしてくれはしない。自分は自分で満たさないと満ちなくて、でもそれは実はそんなに難しいことではないと思うのです。
私もよく忘れちゃうけど。

そんなことを考えてたらこの椎名林檎さんの曲を思い出した。この歌詞はたくさんの人を支えただろうなあと思う。

もしも彼らが君の 何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は 生命に従って付いている

椎名林檎 - ありあまる富 from陰翳礼讃

ありがとうございます!糧にさせていただきます。