見出し画像

#44【写真詩】夜の扉

一筆書きの雲を従え
灯りを散りばめた鐘楼堂が
宵闇に立ち上がると


漆黒を装う闇が
異界へと誘う。


朧月が洋館や鬼瓦の上に
顔を覗かせ
影と戯れ
色めく花手水に


そっと媚薬の金粉を
振りかけ
古の夜の扉が開く
小江戸情緒の城下町。

この記事が参加している募集

私の作品紹介

お読み頂きありがとうございます!よろしければサポート、フォローお願いします。皆様から頂戴したお気持ちを励みに、次なる第三詩集に向けて頑張ります! 今後ともよろしくお願いいたします。