太田洋輝 (おーたひろき)

博士/バドミントンプレーヤー/ 帯広在住←京都←東京←コペンハーゲン・デンマーク←パ…

太田洋輝 (おーたひろき)

博士/バドミントンプレーヤー/ 帯広在住←京都←東京←コペンハーゲン・デンマーク←パリ・フランス←京都←東京←京都←札幌出身/ 現職:大学教員/

マガジン

  • 物理学者のノマド生活

    物理学きっかけのノマド生活に関するエッセイ集。並びは時系列順。

  • バドミントン感覚

    バドミントンを通して体験したことに関するエッセイ集。並びは時系列順。

最近の記事

  • 固定された記事

noteの文章はエッセイもしくは回想録です (2022年11月現在) 新しいエッセイはなるべく日曜深夜隔週刊 過去のエッセイは気まぐれに修正・追記 予定) 敬愛するハンターが掲載された週(今!)は書くかも それ以外は基本休載 お知らせ) 全体ビューが21000台になったよ

    • 京大理学部の教員としての日常が本になる

      初めて、論文ではない僕の文章が本として出版されることになったんだけど 以下、それまでの過程で頭をよぎった思考の一部です。(具体的な本の内容は触れません) 注) 大学教員としての業務の一環として出版されたこの本は、僕の他に複数の執筆者や登場人物がいます。本全体として様々な視点から京大理学部の日常の教育・研究風景を覗くことができる内容になっており、そこで生活することを想像したことあるけど未体験の方は一読の価値があると思います。以下このnoteの記事に書いてあることは僕の担当部

      • 帯広は芽室から車で20分くらい

        高校まで札幌で育ったけど生まれは芽室です、って説明するのが妙に誇らしい。妹は札幌で生まれたからそれがうらやましいらしい。 たぶん当人以外は何の話???ってなるんだけど。 小さい頃に親戚を訪ねて芽室に行って札幌では体験できない景色や出来事にわくわくした記憶が強烈に残っている。そこで育てば普通なんだろうけど、だだっ広い景色に視界の横いっぱいに山脈がつながっている。僕がよく知っている札幌の街並みと地続きで繋がってる感は全くなく、ただただ圧倒される。 僕にとって「そういうわくわ

        • 東大に提出の博士論文に書かなかった思考過程:博士編

          修士課程を終えて博士課程に突入する。 博士課程1年目 論文書き始めると最初の論文よりは大分ましな気がするけど、ボスが全改訂して跡形も残ってない感じで、あららと。最初の雑誌はrejectで次の雑誌で通る、なるほど最初の論文と同じくまたこういう感じかと。理論研究したと言っても結局一体問題の解析で間に合う系だったということで、次は多体系の解析でしょ、と。Bethe格子、ランダムグラフとか解けるらしいと。random field Isingもその設定でいけるんじゃね!ということで

        • 固定された記事

        noteの文章はエッセイもしくは回想録です (2022年11月現在) 新しいエッセイはなるべく日曜深夜隔週刊 過去のエッセイは気まぐれに修正・追記 予定) 敬愛するハンターが掲載された週(今!)は書くかも それ以外は基本休載 お知らせ) 全体ビューが21000台になったよ

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        • 物理学者のノマド生活
          13本
        • バドミントン感覚
          8本

        記事

          東大に提出の博士論文に書かなかった思考過程:修士編

          「博士論文」と聞いて何を思い浮かべる? 博士論文などの学術論文では、可能な限りこれまでの科学の発展を踏まえてその文脈の中に著者の研究成果を位置付ける努力がなされる。 ということで分野ごとに程度の違いこそあれ、論文での論旨の展開は個人が研究結果に至った経緯とは必ずしも一致するわけではないし、一致しなくても論文として何ら問題はない。こういうことは研究者コミュニティーではよく知られているはずだと思うけど、事情はともかく公の場で話されることはあまりない気がする。ちなみに僕の場合は

          東大に提出の博士論文に書かなかった思考過程:修士編

          バドミントン・インカレに出場したいと気づいてから

          「おーた、インカレでれるらしいで」 北風から電話もらったときは「???...!!」みたいな感じ。 中学・高校とバドミントン漬けの生活後、自宅と札幌駅前の予備校を往復する自転車しかほぼ運動っぽいことをしない生活を1年間送ったあと、京都大学に入学した。 高校までにバドミントンに関しては自分のできることはやったし、これ以上やってもあるラインを超えることはできないと体感していた。僕にとっては当然の流れで大学ではバドミントン以外のことに集中しようと思っていた。 ということで、バ

          バドミントン・インカレに出場したいと気づいてから

          AirShuttle? Airbadminton? @鴨川

          「屋内がだめなら屋外で」とできるスポーツもある。プレー場所が広がればいろいろ便利でいい。 バドミントン に関しては競技は屋内でのみ行われる。基本的に屋外はシャトルへの風の影響による運要素が強すぎてレジャー用途としてはいいけど競技としては成り立たない。 この半ば諦められ長年放置されてきた残念な状況を打開するべく(?)、2020年1月に発売されたAirShuttleという新しいシャトルを使う屋外バドミントン、その名もAIrbadmintonという新しいスポーツとして一新された

          AirShuttle? Airbadminton? @鴨川

          「奨学金を返す」と言ってみた

          3192000円あったら、例えばMINIみたいな車が買えると思ってしまうのは僕だけなのか。ちなみに僕は持っていない。 その上で若者の車離れの主因は経済的なものだと仮定すれば、そのくらいの車を買った若者は、たまたま余裕があったか、いきおいで買ったものの追い込まれてしまった、という状況のどちらかで遠からずということでいいのかな。ま、とりあえずそういうことにしておこう。 3192000円とは僕が博士課程卒業時に返済する予定の「奨学金」の額である。ちなみに、僕はこの奨学金システム

          「奨学金を返す」と言ってみた

          バドミントン・インターハイ出場への非常な日常

          週6日でバドミントンすることは今となっては非日常なわけだけれど、高校時代はテスト期間も夏休みも変わらず、正月に1週間くらい体育館が使えない時期以外はそれが日常だった。バドミントンに限らず、そういう濃い部活の記憶を懐かしむ方もそれなりにいるだろう。 練習始まりの豊平川沿いのランニングは、時期によって頻度はまちまちだけど、折り返し地点の橋の名前がついた約3km, 5km, 8kmコースのどこかに行く。体育館に戻ってきた後フットワークで再び息が上がって開始からだいたい1時間弱、そ

          バドミントン・インターハイ出場への非常な日常

          同日に重なった大学院入試を新幹線(東京→京都)で両方受験

          大学の学部4回生になると卒業後、就職するか大学院に進むか、あるいは自営業したり、新しく起業するなども選択肢に上がる方もいるんだろう。 僕の場合は、より専門的知識を学んだり研究活動を経験したいし、就職するにしても大学院に進んで修士課程終了後と考えていた。所属していた京大理学部は大学院進学者が割合多く(当時少なくとも50パーセント以上)、そういうふうに考えている方もおそらく割合多かったのではないかと思う。 2005年春、大学院の受験先を探すことになったわけだけど、まずは所属し

          同日に重なった大学院入試を新幹線(東京→京都)で両方受験

          ナショナルトレーニングセンターでバドミントンコーチ講習会

          小学生時代、特に始めたばかりの時の練習では、いろんなシャトルの打ち方と足の運び方を教えてもらった。 中学、高校時代は毎日筋肉痛で当たり前のトレーニングをしながらも、友達とこんなショット打てる?じゃあ、この足の使い方は?とか、よく遊んでた。 大学時代はコーチがそもそもいないのもあって、そういう遊びよりかはコーチっぽいデモとかアドバイスをしたことが多かった気がする。この前大学時代の先輩と当時の話をしたけど、僕が言ったことを僕より先輩の方が覚えていて、どうやら先輩に対して遠慮せ

          ナショナルトレーニングセンターでバドミントンコーチ講習会

          小学生でバドミントンを始め今も続ける理由

          親がバドミントンしているのでそれに付いて行ってシャトルとかラケットで遊び始めて、というのは幼稚園・小学校とか小さい時にバドミントンを始めた方によくあるエピソードだ。 僕も最初はそんな感じだった。 小学校低学年のうちはサッカーとアイスホッケーが好きだったんだけど、両方とも家の近くのクラブに参加したけど合わなかったり、クラブ自体が潰れちゃったりして、それ以降は本格的にプレーすることはなかった。 バドミントンは東区体育館(札幌)で開かれてた教室に小学3年生で初めて行ったときに

          小学生でバドミントンを始め今も続ける理由

          京大理学部の学生になってそこで見た風景

          後期試験の合格発表を見に行かず来年度の予備校の手続きをするためどこの大学のどこの学部に行きたいかその時点での学力を無視してとりあえずゼロから考えてみる。 僕の場合は最終的に、京都大学理学部、が浮かんだ。 理由はいろいろある。 まず僕が行ってた札幌南高校には個性が強く意志も強い人たちがいっぱいいて、生徒同士だけでなく先生やシステムもそれを尊重する感じが強い。その雰囲気が好きだし自分には合ってると確信してた。京大の学風が自由で学生も個性が強いという情報をみたので、おそらくそ

          京大理学部の学生になってそこで見た風景

          カナダのスキーインストラクターになってみた

          2019年4月から年次有給休暇5日の消化が義務化されたらしい。 今の仕事についてから毎年余った年次有給休暇が消えていくのだけど、社会人としてしっかりこれを活用しなければ!っと。 いうわけで、平日短期集中のカナダのスキーインストラクター(CSIA)資格取得コースに行ってみることにした。 ここまで全く必然性ないけど、まあだいたいそんな感じ。 雪国出身だったら小さい頃から、競技はしないしそういうレベルでないけど、学校の授業とか短期スキースクールとか友達同士でバスに乗ってとか

          カナダのスキーインストラクターになってみた

          デンマークでデンマーク語学校に通ってみた

          大学で第二外国語を選択したことがある人はだいたい、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語、韓国語あたりじゃないかと思う。僕はドイツ語選択だった。 日本で育てば場合によっては、第二外国語を学ぶ機会がなくても、情報メディアや街中とかで、そういった言葉の断片に触れる機会も結構あると思う。僕は過去に住んでたアパートの名前が「メゾン〜」だけど、これはフランス語。案内板の多言語併記も増えた。 では、デンマーク語は?というと、今まで触れる機会がなかったという方が大半だと思う。僕もそうだ

          デンマークでデンマーク語学校に通ってみた

          フランスでフランス語学校に通ってみた

          フランス、特にパリといえば、憧れの街。でも実際に行ってみると、あれなんか違う、、というパリ症候群。いろいろな国から来た人たちが、それぞれの見方でそんな話を繰り返して、それぞれ自分の価値観を日々更新しながら生活している、という感じかもしれない。 日本からパリに移住した人はかなりたくさんいるので、フランス語の効率的な勉強の仕方!!、とかはいろいろ良い情報がネットにあると思う。ですのでそういう話ではないです。結論とか特にない、ある風景の描写みたいなものです。 僕は2011年10

          フランスでフランス語学校に通ってみた