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ブランドのコンセプトについて

こんにちは

私は2つのアパレルブランド「nancoi」「NOT APARTEMNT」を運営しています。この2つについてブランドを始める経緯やコンセプトみたいなモノを聞かれることが結構あるので、ここでまとめようと思います。

nancoiについて

ブランド名の由来は主に長崎弁で使われる「なんこい=なにこれー」です。まだ長崎に移住したばっかりの時に、履いていたNikeのRiftを近所の子どもの集団から「なんこい靴ー変かー」と揶揄われ、ワイワイ罵倒され、まだあまり長崎弁をわかっていなかった僕は「いや、ナンコイ靴じゃないけど。リフトやけど。」と思っていた事が頭に残っており、ブランド名を模索している時にこの「なんこい」がふっと出てきました。アルファベットにした時も可愛いし、巷には売れるブランド名のジンクスで「同じ文字が2つ以上あると売れる=例えばApple、Adidas、TOYOTA、Googleなどなど」ということも頭にあって、「お、nancoiはnが2つあんじゃん!」って感じで決めました。なので特にブランド名に関して愛着はありません。

nancoiのコンセプトについて

nancoiは「日常使い出来て、まぁまぁ品質が良くて、ちょっとだけ気が利いている。」を一応コンセプトにしています。基本的にレディース目線で女子でも着られるユニセックスな日常着です。なのでアイテム的にはベーシックなTシャツ、ロンT、パーカー、スウェット、キャップ、ブラウス、ワンピースなどです。のりおはイラストを描くのでイラストのグッズもnancoiから出します。巷にいいやつがいっぱいあるので大袈裟なジャケットやコートは作りません。

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IMG_4941のコピー

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NOT APARTMENTについて

JR長崎駅から徒歩10分ほどのマンションの一室で商品企画、ショップの運営をしていました。(※2020年3月現在このマンションは引き払っています。)自分の中でnancoiが少し飽きてきて、何か他のアプローチでウェアを作らないとなーと考えていた時に、nancoiよりも少し男子目線というか、僕が個人的に好きなテイストのスポーツ、アーバン、ミリタリー、ストリートにフォーカスを当てて作ってみようと試みたブランドです。

NOT APARTMENTのコンセプトについて

“ A great achievement stems from a tiny room”

素晴らしい成果はちっぽけな部屋から始まる

今は世界の重要な企業と言っても全然大袈裟ではないAmazonの創業当時の写真を見た時に、そうだよなーどんな素晴らしい業績もみんな最初はマンションの一室からだよなー。と関心した事があり、NOT APARTMENTではなんとなく自分のブランドやショップを始めたいと思っている人のヒントになればと思い続けているブランドです。初めから100点じゃなくても、初めから生産ルートを整えなくても、初めから大金をかけなくても、ちょっとだけ無理した出来る範囲でいいからとりあえずマンションの一室からやってみる。

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コンセプトが苦手

以上がnancoiとNOT APARTMENTの立ち上げの経緯やコンセプトになります。まとめておいてあれなんですが、正直に言うと僕はコンセプトという考え方自体が苦手で、どっちかと言うと嫌いです。と言うのもコンセプトがあることによって出来ない事が増えるケースが大半だからです。ディレクションのクライアントワークの場面にて、良いアイデアや売れるかわからないけど実行する価値があるアイデアが出ても「それはうちのコンセプトに合わない。」とかそれっぽい理由が原因となって実現できないケースがめちゃくちゃいっぱいあります。僕は何に関しても「できない理由」や「やらない理由」を徹底的に排除し、「どうすれば出来るか」や「やる理由」のみを考えます。コンセプトがあることによってできないのであれば、そんなコンセプト要らねーよって思います。

インドの宗教家、哲学者のクリシュナムルティの言葉に

「皆さんは、絶対に、いかなる理想、概念、信念ももってはならないのです。なぜならこれらはすべて人間を滅ぼしてきただけで、問題の解決にはならなかったからです。」

この言葉にとても共感するし、クライアントワークの実体験からも僕は自分の仕事にコンセプトを(自分的には)設けておりません。出来上がったモノを評価してもらって、お客さんは気に入れば買ってくれる。僕にとってはコンセプトよりも自分の仕事が評価されてモノが売れる方が大切です。モノを売るためにコンセプトやストーリーをセールスポイントにする方もいるし、何も分かっていない人を説得させるためのツールとしてコンセプトを利用する方もいますが、僕はしません。

ホント、コンセプト思考が嫌いです

よく飲食店とかで

「当店は素材にこだわった・・・」

とかよく聞きますが、いやいや、素材にこだわっていない店なんてないやろって思います。ファストフードやチェーン店でも、なんなら僕と同業者のユニクロ(規模が違いすぎて笑けてきますが)でも素材を含め全てをこだわってますよ。価値がお客さんに届くまでの全工程をこだわっています。なので僕は「こだわっている=価値だと思っている」人の思考が嫌いです。僕にとってはこだわっていてもこだわっていないくても売れる事が最優先です。やっぱり売れないと続けられませんから。売れる事、買ってくれると言うことは大前提としてお客さんは必要だから買います。nancoiもNOT APARTMENTの商品も自分は良いと思ったから、自分にとっては必要だから買ってくれます。

僕はアーティストではないので求められているモノを作ります。それで生計をたてています。

「こだわっている」は自分の勝手。商売で失敗する人の大半の原因はこの自分の勝手にあると思っています。

僕はお客さんに合わせて仕事をします。

最後に当店のオンラインショップはこちらからご覧いただけます。

どうぞご覧くださいませ:)



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