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「落ち着いてやればできる」という力強い名言

天空の城ラピュタには数々の名言がある。
私が個人的に好きな言葉は、「落ち着いてやればできる」というセリフだ。

これはストーリーの序盤、親方が主人公パズーにかけた言葉である。
親方は他の仕事で手が離せず、パズーに仕事を任せ、その際に「落ち着いてやればできる」と付け加えたシーンだ。

ただ仕事を任せて終わりではなく、一言、「落ち着いてやればできる」とフォローする。
この流れが私は特に印象に残っている。

緊迫感のある場面だからこそ、「落ち着いてやればできる」という何気ない声かけが重要な意味を持つ。


この言葉、初めてラピュタを観た小学生の頃はあまり印象に残らなかった。
しかし、中学~高校時代、再度ラピュタを観たとき、この「落ち着いてやればできる」というセリフが妙に心に刺さったのだ。

当時、試験や試合の前で緊張したときなど、「落ち着いてやればできる」と自分に言い聞かせる機会が多かったのだが、そんな背景も相まって親方のセリフに共感したのかもしれない。

そして大人になると、この「落ち着いてやればできる」という言葉はさらに大きな意味を持つ。
大事の前に「落ち着いてやればできる」と自分に言い聞かせる、そんな場面をこれまで以上に経験するからだ。

何気ないセリフに実は大きな意味があることを、大人になればなるほど理解する形になる。


さて、この「落ち着いてやればできる」という言葉を放った親方は、ラピュタの作中においてそこまで主要な人物とは言えない。
ドーラの息子シャルルとの殴り合いなど、どちらかと言えばギャグシーンが目立つキャラクターでもある。
登場シーンも、上述した物語の序盤、そしてドーラ一家との対峙、そこで終わりだ。

しかし、親方は主人公パズーにとっていなくてはならない存在である。
作中での登場シーンが少ないというだけで、設定上、パズーの親代わりのような立ち位置の重要な人物だ。

そんな親方がパズーに仕事を任せて、ただ一言、「落ち着いてやればできる」と言う。
この何気ない流れに、親方のパズーに対する思いが感じ取れるのだ。

この「落ち着いてやればできる」という一言があるかないかで、パズーのメンタル状態は随分変わるだろう。
焦っていても良い結果は出にくい。
焦りが失敗を招くこともある。
だからこそ、落ち着いてやればできる、そう強く意識することが大事だ。


ラピュタの名言というと、もっとストーリーの核の部分、物語の中盤~終盤におけるセリフをイメージする方も多いだろう。
しかしよく観ると、物語序盤にもいろいろな名言があることがわかる。

親方の「落ち着いてやればできる」というセリフもその一つだと私は思う。


ラピュタは私が子供の頃からもう何十回と観ている作品である。
アニメというものに疎い私でも、ジブリ関連はかなり観たし、頭に残っているセリフも多い。

落ち着いてやればできる。
力強い名言だ。

再度、この意味を確認して過ごしていこう。
今一度基本に戻り、余計なことを考えず、「落ち着いてやればできる」と言い聞かせる。

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