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エンジンの学びと情報の授業

この記事を読みながら、「そうだったな・・・」と思うことが1つありました。

それは技術の授業でやってた「エンジン」についての学習。どうして学習する必要があったのか・・・なんて、当時は考えもしなかったですが、今はもうやってないんですね。ただ、この記事に書かれている「日本の主要産業へ押し上げる素地・・・」というのは少し言い過ぎなのかなと思いますが。

2003年に高校で始まった「情報」の授業、その当時、高校教員向けの研修で講師をやっていましたが、果たしてこんな急造の策で何をしようとしているんだろう?どこを目指しているんだろう?という疑問しかなく、結果的に、高校生たちが学んだ内容は、学校ごと(もっと言えば教員ごと)にマチマチになっていました。

あれから20年が過ぎましたが、過ぎ去った時間の分だけの進化はなく、スキームそのものも、相応の変化がないように見受けられます。どちらかというと、教育ではなく、スマホの普及という時流が変化を与えているようにしか見えていない・・・というのが現実でしょうか。

もちろん、コロナ禍での授業でデバイスを使う必要性が出てきたことで、変化が出たのは事実ですが、スキームというよりは代替策による恩恵という表現が適切なのかなと思ったりもしています。

もし、ゴールを産業界で活躍できる人材育成とするのであれば、業界が監修したルーブリックのようなもので成績評価を行い、その内容に見合うレクチャーでいいのでは?と思います。その内容は全国一律というものでもいいですし、産業の地域性を出せるような部分を付加してみたり・・・というのもアリではないでしょうか?

ゴールが何になるとしても、前述のエンジンの授業内容のように、結果的にアレは何だったんだ?と思うようなものにならないよう、小学校から高校までの一気通貫にしたスキームにしつつ、学校内のリソースだけで賄おうという古い慣習から脱却したものにしていく必要があるのかなと思います。


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