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教員からのキャリアチェンジ

担任教員であれば、だいたい1年間で18歳以上の学生40名とその保護者40名の合計80人と関わりをもつことがあり、おそらくこれまでの教員生活で、1000名近い人たちと関わったと思います。

これに、コンサル営業や人事(おもに採用で)で関わった方々や、自分と同じ職場で関わった方々を含めると、かなりの方々と接点を持たせていただいたことになります。

私は、この「人との出会い」に関しては、教育に関わってきた人の強みの1つだと考えていて、知らず知らずの間に身についた、人と接点を持つ際の「肌感覚」のようなものは、社内外を問わず、人間関係構築の際に役に立っているな・・・と感じています。

昨今、教員からキャリアチェンジしたいけど、「教えることしかやってこなかったから、塾などの同じような仕事がいいのかな・・・」と考える方は多いのかなと思いますが、いきなり自分を縛るところからスタートする必要はないと思います。

「ビジネス」という観点では未経験かもしれませんが、私のように18歳以上の学生を相手にした経験がある人なら「新卒採用(インターンシップなども含む)」で活かせる可能性があります。

実際に私も担当業務だったことがありますが、学生を相手にする時の距離感だったり、話しかけ方などが役に立ったのはもちろんのこと、書類審査や面接時に何らかのジャッジが必要になった場合にも、経験値は活かせたように思います。

また、対象年齢は違えど、クラス担任のような仕事をしていた人であれば、マネジメントをする際の土台になり得るかもしれませんし、新人の教育担当でもスキルを発揮できる可能性もあります。

とはいえ、実際に中途採用を受けると、「教員ってバックグラウンドが分からないから、採用には二の足を踏まざるを得ないんだよね・・・」というようなことを言われるかもしれません。

実はコレ、私が教員からシフトチェンジをした際に、ある企業のTopの方に言われたことなのですが(それなりに凹みましたが)、おかげで自分自身のバックグラウンドを見直すキッカケというか、ターニングポイントになった経験でもありました。

この時期、新年度を前にして、キャリアチェンジを考えている人もいるかもしれませんが、視野を広くして考えてもらえるといいかなと思います。


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