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未来を切り開く鍵は過去にあり〜日常の小さな瞬間から学ぶ、高校生が自分だけの価値観と情熱を発見する秘訣

 一般社団法人CAP高等学院の代表理事をしています佐藤裕幸です。CAP高等学院は広域性通信制高校である鹿島山北高等学校と提携しているサポート校で、高校卒業に必要な単位を所属する生徒さんに最適な形で取得をしてもらうためにサポートをする一方、時間割がないオンライン上の学校にすることで、生徒さんの情熱と才能を解き放ち、自分の在り方を考えてもらっています。


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高校生の皆さんへ

  高校生の皆さん、自分が本当に興味を持っていることが何か、わからない時ってありませんか?無心でゲームをしている時はすごく楽しいけど、自分がゲームを始めようと思った時に、「あれっ?今なんとなくゲームをしなくちゃ!って思ったけど、これって本当に楽しくてゲームしているのかなぁ...」とふと考えたりしてしまうことあったりしませんか?そんな悩みを持っている高校生は結構少なくないのではないでしょうか。
 その原因、実は
 「自分が何を一番大事にしているのか、わかっていない」
ことにあるのかもしれません。
人は、自分が大事にしていることに、自然と情熱を注ぎます。夢中でゲームをしているその瞬間は、めちゃくちゃ情熱を注いでいるのは間違いありません。そして、その情熱はなんらかの形で他人にも伝わります。
ということは、
 「自分が何を一番大事にしているのか」
を知ることこそが重要と言えるはずですし、そうすることで自分の人生をより充実させ、これからの未来すらも感じることができるようになるのではと考えています。自分の過去を振り返り、これまでの経験を思い出してみる。自分が何に一番時間を費やしてきましたか?みたいな感じです。

まずは書き出してみる

 では、どうやってこれまでの自分の過去を振り返りましょうか?それはズバリ“書き出す”ことです。具体的には以下のようなものを書き出してみましょう。

  • 自分が大事にしているもの

  • 自分がこれまで最も力を入れてきたもの

  • 自分がこれまで経験したことで最も辛かった出来事

  • 自分が最も励まされたこと・励ましてくれた人

  • 自分がこれまで一番悔しかったこと

 これらのことを、あくまでも“自分”を主語にして書き出すことで、これまでの人生の中で何を大切にしてきたか、何に喜びを感じていたのかが見えてきます。

まずは書き出してみる

ライフラインチャートを使ってみる

 自分のこれまでの人生を振り返るという観点では、“ライフラインチャート”を活用するのも一つの手です。
ライフラインチャートとは...
自分自身のこれまでの人生を年齢の経過とともに振り返りながら、人生の充実度や幸福度などをグラフにしていくものです。
ライフラインチャートの書き方はこちらも参考にしてみてください。
(ライフラインチャート【作り方|生成テンプレート】“松浦修治さんnoteより”)

 実は、以前から存在は知っていたのですが、「別に自分の人生の波乱万丈さを見たところで何がわかるのか?」と半分舐めていました。しかしながら、ある高校生と総合型選抜の志望理由書の作成について指導する際、試しに使ってみたところ、面白い発見ができました。

自分が一番大事にしているのは10年間続けているサッカーではなかった...

  その生徒さんは、5歳の頃にサッカーを始めました。始めてすぐにサッカーの魅力にハマり、いつも上手くなりたい!と思いながら練習に励んでいました。高校生になった今も、そのサッカーには毎日のように向き合っています。
 しかしながら、ライフラインチャートを記載してもらうと、お父さんの仕事の関係で海外へいくことになった時に、急激にチャートがネガティブなところまで落ち込んでいました。「これはどうしてここまで下がったの?」と尋ねると、「ずっと仲が良かった友達と離れて暮らすのが寂しくなったからです」と答えてくれました。そこで改めて「サッカーを始めた時にライフラインチャートが一気に上がっているけど、これはなぜ?」と尋ねてみると、「当時一番仲が良かった友達が誘ってくれて、その友達とずっと一緒にいたかったから」と話してくれました。つまり、その生徒さんが一番大事にしていたのは、10年間続けたサッカーではなく、友達との絆だったのです。
 そのことに気づいてから、生徒さんはなりたい自分の一つの姿として、「病気や怪我、心身で困り事のある人に寄り添える自分でありたい」と考えるようになりました。

僕がnoteを書きたいと思う理由

 今でこそ不定期ながらnoteに記事を書いていますが、高校時代、国語は大の苦手で、模擬試験で2回連続学年最下位(偏差値も25を切る所謂“外れ値”)で、国語の先生からは、「お前の書いている文章は形は日本語を使っているけど、日本人で理解できる人は一人もいない!」と酷評されたほどでした。
 しかしながら、その一方で、中学校の卒業アルバムでは編集委員長に選ばれて、編集後記も掲載されました。編集委員の顧問をしていた先生からは、「お前の文章って、なんか面白いよ。選んだ写真と文章がつながっている感じがする。お前に編集委員長任せて良かった。」と言われてめちゃくちゃ嬉しかったことも覚えています。
 幸いなことに書籍のプロデューサーさんや編集長さんに自分の文章を見てもらう機会があり、人前に出せる文章も少しずつ書けるようになりました。最近は、たまにではありますが、書いた文章に嬉しくなるようなコメントをもらうことも出てきて、僕が文章を書く意味も感じられるようになりました。そして、こうやって文章を書くことで“人とのつながり”を感じることができて、僕が一番大事にしていることは、“人とのつながり”ということに気づくことができました。

文章を書くことに関する名言をひとつ

良かろうが、悪かろうが、常に書かねばならぬ。書いていると、直接の利益はなくても仕事に慣れ、文体ができてくる。反対に、書いていないと、迷いが出て、くだらぬことをすることになる。

トルストイ

 書くという行為を通じて、自分が感覚的に感じていたことが言語化されることはもちろん、ある出来事と出来事が思ってもいなかった感情でつながって、自分にとって一番大事なことが言語化されるということになるかもしれません。

 ここで取り上げた方法が最善かはわかりませんが、一度やってみる価値はあるかと思います。

 「もっと具体的に、どうやって振り返ればいいのかわからない」という方は是非ともコメントを残してくださいね。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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