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次世代の”売り方”を考える。

風邪からは立ち直りましたが、まだ空咳が続いています。相当腹筋してるはずなのでせめてちょっとは痩せてくれ。成功したら咳腹筋ダイエット本出したい。

 
そんな風邪に倒れる前、オールアップした仕事はインテリアショップの空間をスタイリングするというステキな内容でした。

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プレス発表会にも参加させて頂きました。どうポーズ取っていいか分からずなんとなく手を組んでみたの図。一応左から2人目ですよ。

 
元々「大人の女性のドレスルーム」というテーマと著名なインテリアコーディネーター(荒井詩万)さんが担当することが決まっていて、ドレスルームというなら洋服も必要だよね?でもどうやって集めようか飾ろうか…という流れから、僕がご縁を頂いて参加することになったのです。

 
打ち合わせで「非日常でいい」「ワクワクするような空間を」という方向性が出たので、思い切りインポートなアイテムで、パリジェンヌの部屋のようなイメージにしちゃおう!と得意分野で勝負することにしました。

 
出来上がった部屋は、スタイリングテーマを「28歳、PR会社に勤める女性」と設定しました。

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大人っぽいものも必要になってくるけど、可愛いものもまだ捨てきれないし華やかな場所にも出る機会が多いのでそういうアイテムも持ってないと、、というポジションに設定することで、アイテムで表現できる幅が広がるかなと思ったからです。

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ご好意で僕のポップも作って頂きました(笑)

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ウォークインクローゼットの左側は仕事用で、シックで高級感のあるイメージ。

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右側はプライベート用。好きなものだけ集めました!というイメージです。色使いも左右で分けて、使い方の多様性が表現できるよう意識しました。

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ベットの上には、思案中のコーディネートが。
検討中のまま出掛けてしまったというリアリティ感を出したかったのですが、どうでしょうか?人に聞くなよ。

 
展示スペースがゼロの状態から参加させて頂いたのですが、完成してみて感じるのは、色々掛け合わせることで魅力が何倍にもなるということです。

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だって、草食前、じゃなかった装飾前はこんな状態ですもん。もちろんあまりにも装飾がなさすぎですけど、ベッドだって単にフロアに置かれているのとデコレーションしたのでは雲泥の差がありますよね。

 
家具業界で言えば、IKEAはしっかり部屋のコーディネートをしていて、決して高いものではないでしょうが洋服も掛けてあって生活感のある展示を意識しています。こういう使い方いいよね、とかこういう部屋にしてみようかな、とかイメージや構想が広がる仕掛けです。そういう見せ方をすることで家具が何倍にも良く見える。ニトリもそこやってみたらいいのに。

 
つまり、物の売り方がすっかり変わってきているということです。

 
昭和の時代は、目新しさと性能、ブランドネームで売れました。
とにかく他より早く、斬新な性能を打ち出すことが大事だった。そしてブランドになってしまえば名前である程度売れた。

 
平成になり、今度はデザインやストーリーといった性能以外の分野をアピールすることが必要になりました。ネットの発達で情報はすぐに共有され、売れるものはすぐマネされ、目新しさや性能差だけで売ることが難しくなったからです。

 
では次の時代はどうやって売ればいいのか。

僕は「商品に籠められた価値を様々な角度から伝えること」なんじゃないかと思います。

 
色々なコラボが相次いでいるのはまさにその理由から。単独でなくコラボレーションすることで、新たな客層を開拓し、固定客には新たな魅力を伝えたいからでしょう。今回のルームスタイリングも、最終的には商品の良さを伝えるためのコラボに他なりません。

 
他力も借りながら、ウチにはこんな可能性がありますよ、こんなことが出来ますよ、こんなイメージが手に入りますよ、だからこの値段でも納得でしょ?と納得させられなければいけない。

  
物欲がない、という人も多い時代です。普通に生活していれば最低限のものはみんな揃っている。そこでさらに売ろうと思ったら、プラスアルファを丁寧に訴えかける必要がある、と売り手の現場から感じています。

 
翻って、買う方も総合的な価値を判断して選ぶことが大事になってくるのではないでしょうか。

 
個人の方にスタイリングをしていて、値段で悩む場面は多くあります。でも値段ではなく、総合的な価値で判断してほしいと僕はお伝えします。

 
例えば、シャネルは誰が見ても高いです。
高いですけど、それを着ること持つことによって色々なものが手に入る。満足感、対外的なイメージ、自信etc。それに納得している人が「値段に見合う価値がある」と判断して買っているわけです。金持ちブランディングのために買っている人も「SNSでリッチアピールが出来る」という価値を感じて買ってるわけですね。その発想がダサいけど。

 
ファッションも、そういった感覚でセレクトすることで今の自分に本当に必要なものに出会うことができるんです。

 
単に良いものを綺麗に並べても売れる時代ではありません。良さを多面的に伝える努力をしなくては。これは個人においてもそうです。多面的な魅力の集合体にならねば、伝えねば。

 
ほっといても売れるのは一部のズバ抜けたものだけ。僕も単に綺麗に並べておけばいいズバ抜けた存在だったらよかったのにと残念でなりません。おまえは死ぬまで努力せい。

 
※今回スタイリングさせて頂いたインテリアショップはROOM DECO幕張新都心店様です。来年1月末まで展示の予定ですので、ぜひお立ち寄り頂ければ嬉しいです。詳細はこちらから↓

http://roomdeco.co.jp/collection/2018aw/

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