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反省よりも、後悔が素晴らしい

何も後悔することがなければ、人生はとても空虚なものになるだろう。
by ゴッホ


「後悔しちゃいけない」「クヨクヨしちゃいけない」

そんなふうに思って、ますます自分を苦しめることがある。

なぜなら、後悔している自分、クヨクヨしている自分を否定しているから。

ならば、いっそのこと。

思いっきり後悔しよう。

つらいときに、思いっきり泣くのと同じように。

思いっきり後悔して、思いっきりクヨクヨして、悪いことなんてない。

仏教でもキリスト教でも、「懺悔(ざんげ)」の儀式を大事にする。

「申し訳有りませんでした。私が間違ってました。今後は悔い改めます」

人が新しく生まれ変わるには、心から懺悔することが必要なのだと言われている。

日常生活でも、「ごめんね」って言われて初めて、心が癒えることがあるだろう。

怒ってるわけでも、憎んでるわけでもないけれど、ただ「ごめんね」の一言を、人は欲するんだ。

運命も同じ。

「今までのことは無かったことに」とはいえ、やはり一度は、謝罪が必要。

だから、神様や仏様の前で懺悔をすると、許されることになっている。

それは、人が、心から悔い改めることを決意する儀式ともいえる。

本当に決意して、覚悟をしたときに、心は癒やされ、運命は好転していくというものだ。


よくないのは、反省のほう。

反省は、人をネガティブにさせる。

なぜなら私たちは、子どもの頃から、何かあると「反省文」を書かされてきた。

「反省して立ってなさい」と言われてきた。

反省には、他人から罰せられるという感覚が、こびりついている。

だから、反省しても変わらない。


でも、後悔は違う。

他人から罰せられるのではなく、心の底から、わきあがってくるもの。

「後悔しなくていい」と言われたって、どうしようもなく、してしまう。


「心の底からわきあがる」ときこそ、変化のチャンスだ。

心から悔い改めること。

後になって、改める。

後悔って、素晴らしい。


その証拠に、後悔したあとは、「このままじゃいけない」というエネルギーがわきあがってくる。

他人から押しつけられた「反省」ではなく、心の底からの「後悔」。

後から、悔い改めること。

後悔って、素晴らしいんだ。


思いっきり後悔したら、新しい航海へと、出発できる。

後悔とは、航海だね。

何度も船出すればいい。

後悔だらけの自分で、いいじゃないか。

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