歩村 雪

歩村 雪

最近の記事

共感と指摘

昨日母がパートの愚痴を言った。 以前はよく愚痴をこぼしていた母と なんだか普段の会話でも小競り合いになったり なんとなく噛み合わないなーと感じ始めて半年ほど。 久しぶりに母の愚痴を聞いた。 穏やかに昼ごはんの後にお茶を飲んでいる時で わたしは母の話をしっかり聞いていた。 そして… わたしは母を寂しい気持ちにさせた「相手の立場の気持ちもわかるよ」と言う指摘じみた内容のことを母に伝えてしまった。 今は… と言うかその時も 母は共感をして欲しかったんだと言うことはわかっ

    • 尊い

      母の実家に行くときは たいてい高速バスだ。 安いことが1番の理由だけど 母の実家に近いところにバスが停まるし 座席が2人シートから1人シートに変わって プライバシーも確保された高速バスは 快適な上に窓からたっぷり景色を見る時間があってなかなかオツなものだ。 ただ… 乗るまでが地獄…。 いつ降りても乗っても激混みの渋谷での乗り換え、エレベーターに乗るのに2往復も待たなければいけない池袋での降車、人ヒトひと。 普段ほとんど目にすることない若者と共に山手線に揺られ、シャンプ

      • モディリアーニ?

        20230822 「あなた。モディリアーニみたいよ。」 読書会で初めてお会いした 上品な女性がわたしを見て仰った。 この日のわたしは 太さの気になる二の腕を 珍しく露わにした ノースリーブのブラウスを着ていた。 昨年購入したこのブラウスは、 少し上品な雰囲気が気に入ったものの スニーカーと合わせるのはしっくり来なくて ずっと着れずにいたもの。 午前中2時間の読書会。 寄り道せずに帰ればスニーカーじゃなくても イケるかな。 そう思ってチャレンジした日だった。 モデ

        • 手放す本と残す本

          また本を手放すことにした。 ありぃ〜がとぉー さよぉ〜なら〜 とぉ〜も〜だちぃ〜♪ ひとつずつのえぇーがお〜 はぁずむぅーこえぇ〜♫ この歌なんだろう。 本を並べながら頭に回っていたのは この曲だった。 夏の日差しぃに〜いも〜 冬の空の下でも〜 みんなまぁ〜ぶしぃ〜いく かが〜やいいてた〜♫ 夏の終わりに 大切な本を手放すのに とってもしっくり来る曲だと思う。 昔、夕方に 【みんなの歌】と言う番組が 3チャン(NHK)でやってて その時に覚えた歌。 記憶が間違っ

        共感と指摘

          夏は読書の季節

          父の本を整理していたとき出てきた 懐かしの本。 パトリシア・コーンウェルは 小学校高学年か中学生の時によく読んでいた。 父の本棚から借りて 怖いのに 怖いもの見たさのせいなのか この世界観のせいなのか 何度も読んだ本。 読んでいたのは いつも夏休みだった。 やることがなくて暇で 青い空をぼーっとみながら 畳の上に寝転んで 行ったこともないアメリカの 夜も眠れなくなるくらいに恐ろしい犯罪の物語の中に飛び込んだ。 父の選ぶ本には偏りがあったけど 私の選びそうにない本たち

          夏は読書の季節

          1人ご飯の二極化

          私の1人ご飯は二極化している。 適当のテキトーで食べる時は 盛り付けなんか考えないで 食べたいものをどかーんと食べる。 適当丼(ご飯の上にとにかく乗せる)に 残り物を大皿のままとか ご飯食べながら ポテチやチョコを食べたり… そんな時は 食べてる量がわかんなくなって お腹いっぱいで 胃がパンパンになったりする。。。 そして肩で呼吸してたりする。。。 今日みたいに ちゃーんと盛ってみたり ご飯もおにぎりにしてみたり 全部盛り付け終わってから 「いただきます」して ご飯を

          1人ご飯の二極化

          教えたくないお店を見つけたから、ゆっくり近づく

          とっても とーっても 素敵な喫茶店を見つけてしまった。 誰にも教えたくない。。。 と初めて思った。 リハビリの帰りに紅茶が飲みたくて、 Google map「カフェ」で検索。 駅前のチェーン店はほとんど 行ったので、今日は個人的なお店が良かった。 ゆっくりした時間を過ごして、 自分と向き合いたかったから。 一つ目に見つけたところは カレンダーによると営業のはずがお休み。 次に見つけたのがここ。 マスク必須の文字に狼狽えたけど いざ進め! ドアを開けると女性の店

          教えたくないお店を見つけたから、ゆっくり近づく

          キングダムを妄想する

          映画キングダムを見に行った。 あまりに豪華な俳優陣に度肝を抜かれつつ LINEニュースもテレビニュースもずっとずっと我慢して誰が演じるのかを楽しみにして来た登場人物。 李牧 やはりかー!! やっぱりかーーっ!! と言う感想だった。 私の中では若手でもありかな とか いやいや渋さの中に聡明さを とか いろんな俳優を頭に浮かべていたけど 妥当というか 意にそぐわないわけではないけど 感想としては 「やっぱりかぁー」 と言うのが本音だった。 そして今は別の登場人物を今

          キングダムを妄想する

          【エッセイ】ミスド

          ポンデリング…。 なんて美味しいんだろう…。 駅前の明るい日差しの当たる店内で 40歳を5歳も超えたおばさんがドーナツを頬張ってうっとりしている姿…。 …きっと悪くないはず。 誰もみてない。 それより何より美味しい。 もちもちっと前歯に当たる感触。 くにくにっと奥歯が噛み締める歯応え。 もちもちと、くにくにと、感触を楽しみながら噛んでいると心が落ち着いてきた。 土曜・日曜と週末返上でビジネス講座を受けた。 なぜなら現在の自分が不安だったから。 予想はしていたものの

          【エッセイ】ミスド

          【エッセイ】炭酸

          炭酸が得意じゃない。 苦手と言わないのは嫌いじゃないから。 炭酸の泡がプチプチ弾けるところを見るのも好きだし、ビールやシャンパンの贅沢な泡と色味は味わい深いし、コーラをグビグビ飲んで思いっきりゲップをしてなにごともなかったかのようにまたその後の時間を過ごせる人に憧れる。 ゲップが出ない体質なのだ。 炭酸を飲むと泡と水分はまず胃の中に溜まって その後膨れる。 胃が炭酸と水分でいっぱいになって、熱いような苦しいような感覚になった後、 控えめな ぐ…ぐぅ…。 みたいな音が喉

          【エッセイ】炭酸

          【エッセイ】香り

          今朝のポッドキャストで香りの話を聞いた。 香りを表現する言葉は「臭い」しかないらしい。 昔から香りには興味があった。 私の中では「香り」という言葉より「匂い」という言葉の方が馴染みやすい。 好きな匂いとイヤな匂いはなぜ人によって違うんだろう。 あんなに臭い匂いをみんなはなぜいい匂いって言うんだろう。 そんなことをひとり頭の中で考えていた。 私がなんだかどうしても惹かれる匂いは今まで何度も友達に話してきたけど一度も賛同されたことがない。 一つは 液体のミューズ(泡でも固形

          【エッセイ】香り

          【エッセイ】レターセット

          レターセットを買ったことはたぶん数年前にもあった。 目的があって。 誰かに書くために。 なんとなく。 そうゆうこととは別の。 全く別の気持ち、感覚。 今日のように買うのは久しぶりだった。 吟味して。自分が心から好きというものを時間をかけて。比較しながら厳選して。 何年ぶりだろうと考えてゾッとした。 23年ぶりだ。 どうしてこんなに明確に年数を把握しているかというと、新入社員の時だったから。 社会人になって意欲に燃えていた。 わたしを売る仕事だと思って飛び込んだ場

          【エッセイ】レターセット