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共感と指摘

昨日母がパートの愚痴を言った。

以前はよく愚痴をこぼしていた母と
なんだか普段の会話でも小競り合いになったり
なんとなく噛み合わないなーと感じ始めて半年ほど。

久しぶりに母の愚痴を聞いた。

穏やかに昼ごはんの後にお茶を飲んでいる時で
わたしは母の話をしっかり聞いていた。

そして…

わたしは母を寂しい気持ちにさせた「相手の立場の気持ちもわかるよ」と言う指摘じみた内容のことを母に伝えてしまった。

今は…
と言うかその時も
母は共感をして欲しかったんだと言うことはわかっていた。

そんなことあったの?
悲しいよね
ひどーい
その人の配慮がないよね
寂しくなるよね
とか。

友達なら
わたしは大抵寄り添った言葉をかけることが多い。

でも身近な人になればなるほど
特に母には昔から
『そんなに大したことないよ』と言うべく
相手の立場の人がやるようなことも世の中にはあるよ、と言う指摘じみた旨の言葉を言ってしまう。

それは。

悲しくなりたくないから。

母が悲しくなっているのを見たくない
知りたくない
感じたくない
さらに
わたしが共感することで感じすぎてしまって
わたし自体が悲しくなるから。

だから大したことないんだよ
そんなのよくあることだよ
と言って励まそうとしてしまう。

怒ると直ぐに大きな声を出す父から
ずっと母を守ろうと思っていた幼少期。
何かあったらわたしが母を守るんだと決めていた。

そのくせがなかなか抜けない。

でも今は知ってる。


母は大丈夫だ。

愚痴を吐き
そうだよね。と共感してもらい
スッキリすると
ちゃんと立ち直って前に進んでいく人なのだ。

だからごめんね。
共感できなくて。

次は母の悲しみに飲み込まれることなく
そうだよね。って言えるように
お母さんを信じるからね。

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