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エコツーリズム?エコツアー?

地球のかけらHIRAODAI(平尾台)です。
今回は、エコツーリズム・エコツアーというものについてお話しようと思います。


エコツーリズムとは?

  1. 自然・歴史・文化など地域固有の資源を生かした観光を成立させること。

  2. 観光によってそれらの資源が損なわれることがないよう、適切な管理に基づく保護・保全をはかること。

  3. 地域資源の健全な存続による地域経済への波及効果が実現することをねらいとする、資源の保護+観光業の成立+地域振興の融合をめざす観光の考え方である。それにより、旅行者に魅力的な地域資源とのふれあいの機会が永続的に提供され、地域の暮らしが安定し、資源が守られていくことを目的とする。

エコツアーとは?

  1. エコツアーとは、こういったエコツーリズムの考え方に基づいて実践されるツアーの一形態である。。

  2. エコツーリズムの健全な推進を図るためには旅行者、地域住民、観光業者、研究者、行政の5つの立場の人々の協力がバランス良く保たれることが不可欠である。

  3. 環境の保全を図りながら観光資源としての魅力を享受し、地域への関心を深め理解を高めてもらう手段としてのプログラムがつくられるべきであり、地域・自然・文化と旅行者の仲介者(インタープリテーションの能力を持ったガイド)が存在することが望ましい。

資源を消費しすぎないオーバーツーリズムを防ぎ、地域社会にきちんと経済効果を与え、住民がそれを享受できる仕組みを持った観光を目指すというようなスタイルの事です。

現状の平尾台は?

昭和40年代にさか登ってお話をしないといけません。この頃より観光ブームや登山・キャンプを始めとするアウトドアブームによって平尾台が多くの方に利用されるようになりました。幾度かの観光ブームなどにより多くの観光客がどっと押し寄せ大量のごみを残し、また、その度、貴重な植物は盗掘、さらにオフロードバイクの乗入による踏み荒らし、また、車やバイクによる騒音問題により平尾台は疲弊、住民もそのブームに巻き込まれ疲弊していきました...

ウメバチソウ

そして令和、新たなアウトドアブームにより平尾台には多くの観光客が訪れ始めました。ゴミの数は以前より減り、植物の盗掘も少なくなりました。
問題は解消されているように思えますが、根っこの部分はあまり変わっていないように感じます。それは何か?いつの時代も住民には何の恩恵もないという事です。エコツーリズムでいうと地域振興(地域に経済効果を与える)がないのです。外部から入ってきた企業等によりそのほとんどは持っていかれ、平尾台には何も残りません。これは、大きな問題です。
つまり、観光地としての平尾台には住民が一切、関与できておらず一部の企業のみが利潤を得ているという事です。こんな観光地はあまりないのではないかと思います。

戦後、農地開拓団として平尾台へ来られた竹原氏 97歳

平尾台がこのような風光明媚な場所として多くの方に楽しまれているのは、それまで住み続けてきた方々がいたからです。その歴史を誰も伝えようとしません。この状況がこれからも続けば平尾台が平尾台としての価値を失ってしまう可能性が大いにあります。自然の中に含まれている歴史の一つは間違いなく人の歴史です。

私たちが目指す平尾台/エコツーリズムの視点

現在、観光で生活している方はほとんどいませんし、それにチャレンジできる場所や機会があまりにも少ないように思えます。このままではどんどん高齢化が進み平尾台の歴史や文化が途絶えてしまうのでは...そんな不安を抱えています。これからは、私たちがガイドとして活躍しながらも、次世代の若者や平尾台の事を大切にしてくれる方が平尾台で何かしたいと思った時にサポートしていけるような活動にも力を入れていきたいと思います。私たちは、住民が自分たちが住む地域の魅力を発信すると共に、自然環境豊かなリソースを最大限活かしていきながらきちんと利益を得て、それを次の世代へ投資とする事を目的としています。平尾台を単純にビジネスフィールドとして捉えている方にはその意識はないので、地域全体でその要素を作り出していき、多くの方に大切にしてもらう地域へステップアップする事が私たちの目指す平尾台の未来像です。

地球のかけらHIRAODAI

https://www.pieceofearthhiraodai.com/

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