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「働きがい改革」道半ば・・・仕事を楽しめない日本人が“多数派”でありつづける3つの理由

 本日、5月1日の日本経済新聞記事1面”「働きがい改革」道半ば:「仕事に熱意」6割弱どまり 海外と差埋まらず”。ゴールデンウィークならではの記事ですよね。連休中でリフレッシュの傍ら、働きがいについても考える良い機会かと。他方で、4月25日の文春オンライン記事”「大嫌いなのに黙々とこなしているだけ」仕事を楽しめない日本人が“多数派”でありつづける3つの理由”も掲載されていました。文春記事を中心に、図解・解釈をnote記事にしてみました。

 2021年10月品川駅コンコースの表示がTwitterで炎上。「働きがい」とは、皆さんにとっても関心の高い項目ですよね。

品川駅のコンコースに表示された「今日の仕事は楽しみですか」という広告が炎上・・・。

 前掲の文春オンライン調査によりますと、64%と実に3人に2人の多数派が仕事は”楽しくない”との回答

やはり「仕事が楽しい」は少数派でした。

 文春記事は更に、仕事を楽しめない日本人が多数派を占める理由について掘り下げていますが、まずは経営学の基本に立ち返って、見てみましょう。ホーソン工場実験で有名なエルトン・メイヨー教授は人間関係論学派を立ち上げましたが、本来人間は仕事を苦役と捉える経済人モデルではなく、良い職場環境では仕事にやりがいを感じる社会人モデルを唱えました。

良い職場環境では仕事にやりがいを感じるのが本来の姿。

 ちなみに日経記事によりますと、”働きがいスコア”を見ても、日本は世界に見劣りしています。なぜでしょうか?

働きがいスコアでは日本は世界に見劣り:日本経済新聞より

 では文春記事に戻って、仕事を楽しめない日本人が多数派を占める理由について見てみましょう。下図の3つの理由が、仕事を楽しめなくしています。

仕事を楽しめない3つの理由

 仕事を楽しめない3つの理由のうち、”②後ろ向きな仕事が多い”、”③職場環境の悪化”は、日本企業の国際競争力低下が原因なので、簡単に改善しそうにありません。よって、”①職務のミスマッチ”に目を向けます。

職務のミスマッチを防ぐには、ジョブ型雇用が有効か。

 文春記事では日本でも広がりつつあるジョブ型雇用に転換することで、職務のミスマッチは大いに改善するとしています。他方で、いくつか残る課題のうち、「新人のミスマッチは、依然として大きな問題です」ともしています。

「働くこと」への教育が必要では?!

 こうしてみると、日本人の「仕事が楽しくない」という残念な状態は、今後も続くと予想されますが、少なくても将来の子供たちに向けて、活き活きと仕事をしてもらうために、「働くこと」への教育が必要では、と考えています。”お金の教育”と並んで、重要な教育課題かもしれませんね。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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