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【じーじは見た!】前編:今年も環境白書を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

さて、今回は、令和5年版の環境白書を見てみましょう。
昨年はこんな風に投稿していました。👇

もうこうなると1年に1度のルーティンですね。

さあ、今年の環境白書では、地球環境と調和した発展をしていくための3つのキーワード「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ネイチャーポジティブ」がどんな風に表現されているのか楽しみですね。


✅まずは目次比較から入りましょう⁉

環境白書は、令和4年度の状況報告と令和5年度の計画説明で構成されていて、毎年、冒頭の第1部に注目しています。

じーじが第1部のポイントを解説していきますね。

起承転結の「起」の部分に相当する第1部は、その年の環境白書のポイントが集約されています。

【第1部の目次】

 (前々年)第1章 経済社会のリデザイン(再設計)と3つの移行
  (前年)第1章 1.5℃に向けて
👉(今年)第1章 気候変動と生物多様性の現状と国際的な動向

第1章の項目タイトルには、その年の環境省の想いを表現しているとじーじは思っています。

昨年のタイトルの方が刺激的ですが、今年は気候変動だけでなく生物多様性をキーワードに組み込んできましたね。

何故でしょうか?

第1章の第1節にその答えとなる刺激的な言葉が紹介されています。

「地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)」という言葉です。
これが徐々にバズワードになっていくと思いますよ。

プラネタリー・バウンダリー、覚えておいてくださいね。

環境白書より抜粋①
環境白書より抜粋②

プラネットとしての地球に人類が生存していくための環境は、あと数億年は大丈夫なはずです。

それを人類自らがバウンダリー(限界点)を早めるように振る舞う馬鹿な行動だけは避けたいですね。

自分だけ、自分の地域だけ、自分の国だけが良ければいいと思わずにインクルージョンでいきましょう。

みんなが包摂的で利他的になれば、きっと大丈夫!


 (前々年)第2章 脱炭素社会・循環経済・分散型社会への3つの移行
  (前年)第2章 脱炭素、循環経済、分散・自然共生という多角的な切り口によるアプローチ
👉(今年)第2章 持続可能な経済社会システムの実現に向けた取組

第2章のタイトルは「持続可能な経済社会システム」をキーワードにしてきました。持続可能性、サステナビリティな経済社会システムについては後で詳しく見てみましょうね。

皆さんはここで言う「サステナビリティ」のキーワードを3つ言えますか?


 (前々年)第3章 地域や私たちが始める持続可能な社会づくり
  (前年)第3章 私たちが変える持続可能な地域とライフスタイル
👉(今年)第3章 持続可能な地域と暮らしの実現

第3章は今年も「地域」がキーワードになっています。
じーじは、日本には「里山文化」という世界に誇れる伝統があると思うのです。地方が元気になれば日本は元気になりますよ!


 (前々年)第4章 東日本大震災から10年を迎えた被災地の復興と環境再生の取組
  (前年)第4章 東日本大震災・原発事故からの復興・再生に向けた取組
👉(今年)第4章 
東日本大震災・原発事故からの復興・再生に向けた取組

第4章は、毎年東日本大震災からの復興がテーマの章です。
今年も「原発事故からの復興」がキーワードになっています。

「じーじは見た!」シリーズをお読みの方なら分かりますよね、その理由?

2050年カーボンニュートラルを実現し、パリ協定のNDC(国としての2030年達成目標:2013年比46%CO2排出削減)を守るためには、電源構成の中で原発を20~22%依存しなくてはならないのです。

だけど、国民感情からは「稼働賛成」とはならないので、全国の原発を再稼働させるためには、福島の原発事故処理が順調であるということは強調しておかなくてはなりません。

そして今年、岸田政権は、国民への十分な説明がないまま、NDC達成が難しいからとの理由で原発依存に舵をきる方針転換を国会で決定しました。

✅今年は第2章を詳しく見ていきましょう!

第2章の3つの節がサステナビリティな経済社会システムの3つのキーワードで構成されています。

第1節 炭素中立(カーボンニュートラル)
第2節 循環経済(サーキュラーエコノミー)
第3節 自然再興(ネイチャーポジティブ)

この3つのキーワード ①カーボンニュートラル、②サーキュラーエコノミー、③ネイチャーポジティブを覚えておいてください。

今年後半の国際会議では、この3つのキーワードがどんどん表に出てくるのでマスコミも使ってきますよ。そして平気で日本批判をしてきますからね。「批判するより代替案を出して行動しよう!」

サステナビリティな社会、つまり社会を持続可能にしていくためには、CO2の排出を削減しましょうという「カーボンニュートラル」という言葉は新聞紙上でもよく目にします。

このキーワードの下、世界の潮流は「石炭」を目の敵にしようぜで一致し、自動車はガソリン車を禁止してBEVに切り換えようぜとなり、世界のビジネスルールが脱石炭&BEVシフトで一致してしまいました。

残念ながら日本は、福島の原発事故によって、原発の安全神話が崩壊し、経済活動を元に戻すためには、古い石炭ボイラーを再稼働させて火力発電に頼るしかありませんでした。

太陽光発電や風力発電の技術で世界のトップランナーであったのに、国土がこれら再生可能エネルギーに向かないことから再エネ技術は進歩せず、出遅れたのは痛かったです。

今年は、カーボンニュートラルだけではなく、サーキュラーエコノミーとネイチャーポジティブに注目してみましょうね。

✅使い捨て大量消費経済から捨てない経済へ!

「サーキュラーエコノミー」循環経済の意味は、使い捨てない経済や社会ということです。

これって昔の日本が得意としていた分野ですよ。江戸時代はまさにサーキュラーエコノミー世界一だったわけですから。

ところが、戦後の日本の成功体験は、規格大量生産と使い捨て大量消費経済への適応によるものでした。

カーボンニュートラルの目の敵は「石炭」でしたが、サーキュラーエコノミーの目の敵は何だと思いますか?

世界の潮流は「プラスチック」です。
石炭の次はプラスチックですよ。

前半はこのあたりにして、後編で、もう少しサーキュラーエコノミーとネイチャーポジティブについて深堀りしてみましょうね。

つづきを読む

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」「Real World Teacher」「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生ありがとうございます。テスラの「逆張りの経営」が見事に世界のルールを一変して、BEVの需要を創造して成長軌道に乗っています。日本企業も負けられません。

【じーじのもろもろ】逆張りの経営の凄さ⁉️

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